種別 | 論文 |
主題 | 高炉スラグ砕石を用いたコンクリートの施工とその諸性質について |
副題 | ケーソン工事の実施例 |
筆頭著者 | 野村靖二(関西電力) |
連名者1 | 沼田晉一(新日本製鉄) |
連名者2 | 前田昭(新日本製鉄) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 1 |
号 | 0 |
先頭ページ | 253 |
末尾ページ | 256 |
年度 | 1979 |
要旨 | 1.まえがき 姫路LNG(液化天然ガス)施設の建設工事は、播磨臨海工業地帯へのLNG導入を目的として、昭和51年10月に着工されたもので、その海上土木工事には、コンクリート総量79,000m3に及ぶ大規模なケーソン工事が含まれている。このケーソン用コンクリートの粗骨材として高炉スラグ砕石が使用された。 製鉄所の副産物である高炉スラグのコンクリート用砕石としての利用は別段新しいものではなく、ことに製鉄所では豊富な使用経験と実績が蓄積されており、また各種機関による技術研究も進んでいる。しかしながら、製鉄所以外の港湾構造物等の重要かつ公益的な構造物に使用された例はない。当ケーソン工事の企業者である関西電力(株)にあっては、種々調査、検討した結果、高炉スラグ砕石コンクリートを用いても、充分工事の目的が達せられる見通しが得られたので、初めての試みではあるが、本格的に使用することとなった。 ここにその概要を報告し、今後高炉スラグ砕石コンクリートの使用に際し、役立つことを願望する次第である。 4.あとがき 以上高炉スラグ砕石を用いたコンクリートの施工とその諸性質について述べたが、高炉スラグ砕石の適性について確証が得られたと思う。特に調査期間は短かかったが耐久性の面からも問題がないことが明らかになった。高炉スラグ砕石は一般の天然砕石と殆んど同様の扱いができると考えられる。今後、骨材資源が不足する方向にあることからも、高炉スラグ砕石がより広範に利用されることを願うものである。 |
PDFファイル名 | 001-01-0064.pdf |