種別 | 論文 |
主題 | 低温下における鉄筋コンクリート部材のひびわれ性状 |
副題 | |
筆頭著者 | 金津勉(電力中央研究所) |
連名者1 | 青柳征夫(電力中央研究所) |
連名者2 | 佐藤良一(防衛大学校) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 1 |
号 | 0 |
先頭ページ | 269 |
末尾ページ | 272 |
年度 | 1979 |
要旨 | 1.まえがき 近年、クリーンなエネルギー源として輸入が増加している液化天然ガス(LNG)の貯蔵に鉄筋コンクリート製(RC)タンクが使用され、各地にLNGタンクの建設が進められている。LNGは沸点が-162℃と低く貯蔵状態においてはタンク本体も-100℃に及ぶような厳しい条件にさらされることから、鉄筋コンクリートの低温下における耐力のみならず、変形、ひびわれ特性の実験的、理論的解明が急がれている。 本論文では、LNG貯蔵タンクを対象とし、極低温下におけるRCはり材の軸引張りおよび曲げ試験を行なった結果をひびわれ性状に注目し、常温時の場合との比較および既往の算定式による検討を行ない、さらに温度応力の観点からも考察を加えたものである。 6.まとめ 以上、低温下におけるRCはり部材の軸引張り及び曲げ試験を行なった結果を、ひびわれ性状に関してまとめると次のとうりである。 1)平均ひびわれ幅と鉄筋応力度との関係は、常温と低温での差はない。また、これは外的荷重であっても強制変形荷重であっても同様である。従って、温産条件の相違によっては許容応力度をとくに変更する必要はない。 2)同一強制変形量をRC部材に与えた場合、低温時においては、たとえひびわれが発生した後であっても、部材としての剛性が相当に大きいことから、応力設計をする場合の断面力の算定に際しては、部材の剛性を適当に増加させる必要がある。 |
PDFファイル名 | 001-01-0068.pdf |