種別 | 論文 |
主題 | コンクリート充填鋼格子床版の挙動特性と設計上の一考察 |
副題 | |
筆頭著者 | 松井繁之(大阪大学) |
連名者1 | 前田幸雄(大阪大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 1 |
号 | 0 |
先頭ページ | 385 |
末尾ページ | 388 |
年度 | 1979 |
要旨 | 1.まえがき 道路橋鉄筋コンクリート床版のひびわれ損傷は衆知のことで、現在、損傷原因の究明および合理的な維持補修・補強対策の確立が急がれている。ただし、陥没等の損傷度が大きい場合は、やはり、全面打ち換えが要求される。この打ち換えRC床版は当然、床版厚・鉄筋量等が増し、鋼桁に対する死荷重増が問題となる。また、交通頻度の大きい所では工期短縮が望まれる。これらの条件から、コンクリート充填鋼格子床版が着目され始めている。本床版の概要は図-1に示すように、RC床版の主鉄筋に代って高さ130mm,150mmという小型のI型鋼を用いた合成構造の床版である。通常、厚さ1mm程度の型枠鋼板を付けた鋼骨組は工場製作され、現場作業の省力化が計れる。さらに、施工精度・薄い床版厚による軽量性などの特長も有し、長大橋用床版として注目される。 本床版は主方向に剛性の大きいI型鋼を使用するため、RC床版とは構造挙動を異にし、本床版の設計に当っては道路橋示方書そのまま使用できないと思われる。すなわち、本床版はコンクリートのひびわれ発生に伴って直交2方向の剛性が著しく異なる直交異方性板挙動を示すためである。無理に、この異方性をなくすためにI型鋼直角方向の配力筋を多く配置すれば、本構造特質は失われ不経済になってしまう。よって、この直交異方性を考慮した合理的設計法の確立が望まれる。建設省土木研究所の佐伯は1975年にこの直交異方性を考慮した設計案を提案している。筆者らも、数種の実物大供試体を用いて一連の実験を行い、合理的設計法について考察している。ここに、その結果を報告し、一資料に供したい。 |
PDFファイル名 | 001-01-0097.pdf |