種別 | 論文 |
主題 | ガラス繊維補強セメントの凍結融解抵抗性 |
副題 | |
筆頭著者 | 大東隆(旭硝子研究所) |
連名者1 | 三島清敬(旭硝子研究所) |
連名者2 | 田原正夫(旭硝子研究所) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 1 |
号 | 0 |
先頭ページ | 457 |
末尾ページ | 460 |
年度 | 1979 |
要旨 | 1.緒言 コンクリートの凍害については今までに多くの研究がなされ、そのメカニズムについても種々の説が発表されている。しかし、最近、世に出つつあるガラス繊維補強セメント製品(以下GRCと略称する)についてはこの研究はほとんど行なわれていない。GRCはその製造方法によって物性値が著しく異なるが、ここでは一般的によく行なわれているスプレー法で作ったGRCについての凍害抵抗性について検討した。GRCの凍害抵抗性を変える因子としては、原料、製造条件、養生条件、材令などが挙げられるが、GRCの中に含有される気孔内の水の凍結が組織を破壊し強度低下を起すという観点に立てば、GRCの気孔中の水の凍結の程度と気孔を囲むGRCのミクロな部分の強度が最も重要な因子と考えられる。気孔内の水の凍結温度は気孔の径によって著しく異なっている。一般的には気孔の径が小さくなるほど水の凍結温度は下り凍結抵抗性は上がることが知られている。そこで、著者らはGRCの場合もこの中に含有される気孔の構造が凍害に最も大きな影響を与えるものと考えて、GRCの凍害抵抗性とその気孔の構造との関係を検討した。 6.結言 GRCの耐凍害性を明らかにし、凍害の重要因子と考えられる気孔構造の凍害に及ぼす影響について検討した。この結果、GRCの耐凍害性は非常に優れていることがわかった。各種GRCの耐凍害性を比較すると、大きい気孔の総容積に対して、より小さい気孔の総容積が多いものほど優れた耐凍害性を有することが判った。またGRCの気孔構造はモルタルの場合と著しく異なることもGRCの耐凍害性を特徴づける一つの要因であろう。 |
PDFファイル名 | 001-01-0115.pdf |