種別 | 論文 |
主題 | 舗装路盤用貧配合コンクリートの強度と耐久性 |
副題 | |
筆頭著者 | 鳥居和之(金沢大学) |
連名者1 | 川村満紀(金沢大学) |
連名者2 | 谷口裕史(K.K.間組) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 2 |
先頭ページ | 59 |
末尾ページ | 64 |
年度 | 1988 |
要旨 | まえがき 諸外国で普及しているローラーの転圧により舗装コンクリートを打設するR.C.C.舗装工法では、施工の合理化による経済性の改善や早期における供用開始などが利点として挙げられる。同様な方法で舗装路盤を作成するものとして、ドライリーンコンクリート工法(Dry Lean Rolled Concrete)があり、イギリスを中心にしたヨーロッパの諸国では従来より重交通道路用の路盤材料として使用されている。ドライリーンコンクリートの配合は、ソイルセメントにおける最適含水比の概念をコンクリート材料に拡張したものであり、結合材としてのセメントの一部をフライアッシュで置換する場合には長期にわたる強度の発現、乾操収縮の低減および熱応力発生の減少などの効果により舗装路盤材料として重要になるクラックの発生を大きく低減できる。PCAの舗装設計法の改訂でも指摘されているように、交通量の多い道路では舗装路盤の荷重分散機能や耐水性の向上が重要になってきており、我が国でも今後はリーンコンクリートに代表されるような高強度・高剛性の路盤材料が積極的に採用されるものと考えられる。本研究は、締固めにより打設されたフライアッシュ含有ドライリーンコンクリートの締固め性状、強度特性、乾燥収縮および凍結融解抵抗性などについて調べることにより、舗装路盤材料としての適用性とフライアッシュ添加の効果について検討を行なったものである。 結論 締固めにより作成したフライアッシュ含有ドライリーンコンクリートの舗装路盤材料としての適用性について検討した結果、以下に示す結論が得られた。(1)舗装路盤用ドライリーンコンクリートでは比較的多量のフライアッシュを使用することにより締固め性状が大きく改善できる。(2)水中養生を行なったフライアッシュ含有ドライリーンコンクリートは長期にわたる強度発現性が優れているが、セメント単味の場合と比較して養生の影響を受けやすく、十分な水分が供給されないとフライアッシュのポゾラン反応の進行が抑制されるため強度の増大が得られない。(3)フライアッシュ含有ドライリーンコンクリートの圧縮強度と弾性係数の関係は通常のコンクリートとほぼ同様であり、フライアッシュ含有リーンコンクリートにはコンクリート舗装版に近い曲げ剛性が期待できる。(4)フライアッシュ含有リーンコンクリートの乾燥収縮量はかなり小さくなり、舗装のクラックの発生を防止する点で有利となる。 |
PDFファイル名 | 010-01-1011.pdf |