種別 | 論文 |
主題 | ガス圧接継手の抜取り検査試験片の引張試験結果に関する調査研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 大芳賀義喜(東北工業大学) |
連名者1 | 田中 礼治(東北工業大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 2 |
先頭ページ | 65 |
末尾ページ | 68 |
年度 | 1988 |
要旨 | 目的 ガス圧接継手(以下、圧接継手という)は施工性の簡便さなどから、わが国で現在最も多く使用されている継手工法と言っても過言ではなかろう。圧接継手の継手位置、施工、検査方法並びに圧接部不良時の処置方法などは日本圧接協会「鉄筋のガス圧接工事標準仕様書-1987」(以下、NAK仕様書」という)で規定されており、実際の設計.施工はそれらに従って行われている。しかし、このような規定とは別に、圧接継手を引張試験した場合に圧設部破断(以下、圧接破断という)するものがどの程度の割合で存在するのか、また、圧部破断したものの耐力がどの程度の範囲に分布するのかなどは、圧接継手の信頼性と密接な関係にあるものと考えられ、それらについて詳細に調査しておくことは重要である。このようなことから、本報では圧接継手の抜取り検査試験片の引張試験結果を全国的に調査したので報告する。本報の調査は日本圧接協会のGP委員会(委員長 羽倉弘人 千葉工大教授)の中に設けられた「ガス圧接継手の抜取り検査試験片の引張試験結果に関する調査WG委員会」で行ったものであり、本報はそれらの調査結果を筆者らが総めて報告したものである。 結論 ガス圧接継手の抜取り調査試験片の引張試験結果について全国調査を行なった結果、次のことが認められた。1)全国調査試験片877814本中圧部破断したものは2913であり、その圧部破断比率は0.33%であった。この比率は文献1の東北工業大学における調査の0.38%と比較的近似していた。2)SD30とSD35の圧部破断比率はそれぞれ0.28%および0.36%であり、SD35の方が圧部破断比率が大きかった。3)鉄筋径が大きくなる程圧部破断比率が大きくなる傾向が見られた。この傾向は文献1の東北工業大学の調査結果と同一傾向であった。4)圧部破断試験片1970本の破断強度の平均値はSD30で4889kg/cm2、SD355219kg/cm2 と相当に高い値を示した。また、SD30で3000kg/cm2未満で破断したものは全体の0.01%であり、SD35で3500kg/cm2未満で破断したものは全体の0.02%であった。 |
PDFファイル名 | 010-01-1012.pdf |