種別 論文
主題 脱水型枠の使用によるコンクリート性能の改善
副題
筆頭著者 小柳  洽(岐阜大学)
連名者1 岩瀬 裕之(岐阜大学)
連名者2 河合  敦(岐阜大学)
連名者3 小山 秀紀(岐阜大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 97
末尾ページ 102
年度 1988
要旨 まえがき
近年、鉄筋コンクリート構造物の早期劣化現象が大きな問題となっている。コンクリートの早期劣化に対する対策は現在の課題の一つであると考える。大半のコンクリートの劣化現象はまずコンクリートの表層部分に発生し、順次内部の劣化へと及んで行くと考えられている。また、現場で打設されるコンクリートは施工上必要な流動性を確保するために一般にセメントの水和に必要な水量以上の水、つまり余剰水が含まれている。この余剰水はコンクリートの品質低下に大きく関与していると考えられている。そこで、フレッシュコンクリートの余剰水の一部と空気を取り除きコンクリート表層部分をち密な構造とすることによって、劣化現象の進行を表面でくい止めコンクリートの耐久性向上を図ろうとする方法の一つとして脱水型粋が考えられている。本研究では、透水性の脱水型枠を用いて打設したコンクリートにおいて、供試体の厚さ、配合および施工方法が脱水量とコンクリートの諸性能に及ぼす影響を実験的に明らかにする目的で行ったものである。
結論
本実験に用いた型枠は寸法的にかなり小さいため、コンクリートのせりもち効果が大きくなり、フレッシュコンクリートの自重の影響による脱水作用は実際の現場で用いられる寸法の大きな場合とやや異なることは考えられる。以下本実験で得られた主な結論を示す。(1)型枠外部からの再振動を行うことにより脱水量が大幅に増加した。(2)脱水型枠からの脱水量は型枠下部ほど大きな値を示した。(3)脱水型枠を用いて打設したコンクリートの抜き取りコアの圧縮強度、表面硬度は脱水量の多い下部ほど大きな値を示した。(4)摩耗抵抗性は脱水量の多い下部ほど向上する傾向があるが、上部では非脱水に比してほとんど向上は見られなかった。(5)本型枠を用いることによって、コンクリートの単位水量が20kg以上減少した。
PDFファイル名 010-01-1018.pdf


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