種別 論文
主題 コンクリートの品質特性に及ぼす打ち込み時の加水の影響
副題
筆頭著者 浦 憲親(金沢工業大学)
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連名者5
キーワード
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先頭ページ 109
末尾ページ 114
年度 1988
要旨 はじめに
日本海沿岸の地方では、四季に関係なく、天候の急変が著しいことが特徴である。このような地方におけるコンクリート施工は、打ち込みはもとより、気温、降雨量、風速などの気象条件には、事前の対策と注意が必要である。寒・暑中コンクリートでは、前述の気温等について、適当な処置を講ずるため、コンクリートの性状に及ぼす施工上の欠陥も少ないといえる。しかし、施工中に突然の降雨を受けたコンクリートの場合、寒・暑中コンクリートに比べて弊害も多いと考えられるが、あまり問題にされず重要視していないようである。本論文は、気象変化の著しい北陸地方のコンクリート工事において、降雨がその性状に如何なる影響を及ぼすのかを定量的に把握することを最終目標として行なった基礎的な実験結果である。
結論
施工中の降雨を想定し、加水したコンクリートの実験結果を要約すると次のようである。1)重量は、乾燥養生材令の経過とともに増加する。その変化率は、材令7日ごろまで急激で、材令91日のおよそ70%を示し、加水量0mmの場合よりも6mmの方が0.5%前後大きくなる。超音波伝播速度は、乾燥養生材令の経過とともに増加し、材令14日でほぼ最大となるが、材令7日までの上昇が急激で、最大変化率の大略80%を占め、材令91日では、それ以下となる。2)ひずみ度は、養生方法によって傾向は異なるが、500×10-6前後まではほぼ直線的に上昇する。最大ひずみ度は、乾燥養生すると加水量が多いほど早い時期から曲線的で、大略2000×10-6前後を示す。標準養生では、1500×10-6前後となるが、加水量の影響はほぼ消失する。加水したコンクリート各層のひずみ度は、乾燥養生すると荷重初期の段階から曲線的になり、同一荷重に対しては、上、中間および下層の順で大きくなる。また、加水量が増すにつれて、中間層が上層に近づき、載荷初期から曲線的となる。静弾性係数、ポアソン比は、それぞれ1.6〜3.1×105kgf/cm2、0.1〜0.3を示した。3)加水量と圧縮強度は、普通目盛りで直線となる。この直線の傾き(係数b)は、母材コンクリートの水セメント比が小さいと大きくなるが、切片(係数a)は、ほぼ一定し、加水したコンクリートの圧縮強度を予測することが可能である。加水したコンクリートは、普通のコンクリートと同様にセメント水比説が成り立つことから、資料を蓄積することによって降雨を受けたコンクリートの評価も可能になるものと考えられる。
PDFファイル名 010-01-1020.pdf


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