種別 | 論文 |
主題 | 超大地下連壁コンクリートの施工方法に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 宮野一也(間組) |
連名者1 | 大崎幸雄(間組) |
連名者2 | 庄野 昭(間組) |
連名者3 | 杉山 律(間組) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 2 |
先頭ページ | 133 |
末尾ページ | 138 |
年度 | 1988 |
要旨 | まえがき 大規模な地中構造物の本体を兼ねる地下連続壁は、部材厚が大きく、非常に密な配筋となることが予想される。そのため、鉄筋によるスクリーニング作用によって水中コンクリートの流動が妨げられる事が考えられる。高い信頼性を確保するためには、骨材分離および強度変動の少ない均質なコンクリートをかぶり部にまで十分充填させることが、非常に重要な課題となる。本研究は、超大型地下連続壁を実験対象とし、密な配筋コンクリートの配合条件が流動性、充填性に及ぼす影響を調査するため、特に密な配筋となる3箇所の配筋モデルを実規模程度の模型を使用し、その影響を検討したものである。 まとめ (1)スターラップがコンクリートの流動に及ぼす影響は小さい。(2)主筋を3段配置した場合、主筋をはさんだコンクリートには大きな勾配が生じるが、バイブレ一夕の使用により、充填性は改善される。(3)バイブレ一夕を定位置で使用すると上下方向の圧縮強度差は20〜30%と大きくなる。(4)主筋を重ね継手する場合、継手作業は繁雑となるものの鉄筋の純あき間隔を大きくするための工夫が必要である。(5)特殊水中コンクリートを用いると、水平方向、上下方向およびかぶり部コンクリートにおいて圧縮強度比は85%以上であり、均質なコンクリートが得られる。これらの結果より、配筋が密な超大型地下連続壁コンクリートを打設する場合、通常の水中コンクリートにバイブレータを使用しながら打設することで対応できる。その場合、バイブレータの使用位置や使用時間に十分配慮する必要がある。また、配筋が特に入り組んでいるようなエレメントでは、特殊水中コンクリートを使用することも有効な施工方法と考えられる。 |
PDFファイル名 | 010-01-1024.pdf |