種別 | 論文 |
主題 | 環状コンクリート構造物に対するCompensation Plane法の適用 |
副題 | |
筆頭著者 | 賀茂 友裕(名古屋大学) |
連名者1 | 田辺 忠顕(名古屋大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 2 |
先頭ページ | 151 |
末尾ページ | 156 |
年度 | 1988 |
要旨 | まえがき Compensation Plane法(以下CPMと略す)は、マスコンクリートの温度応力を簡易にかつ精度よく推定しうる方法として、昭和61年度改訂のコンクリート標準示方書にも盛り込まれ、実構造物に適用した例もいくつか報告されている。しかし、同法が適用できる構造物は現在のところ一方向に連続している壁あるいはブロックのみであり、より複雑な構造物に対する適用性はいまだ検討されていない。本研究では、タンクなどに代表される環状構造物に対して同法を適用するに当たり、新たな定式化を行い、32ケースの数値実験から外部拘束係数の分布図を作成した。また固定された外部拘束係数を用いてCPMによる計算を行い、その精度を有限要素法による解析値と比較した。 まとめ 本研究では、環状構造物についての外部拘束係数を同定し、これを使ったCPMの精度をFEMと比較した。その結果両者は大変良い一致を示し、この種の構造物に対してもCPMが有効であることが分かった。また、環状構造物の拘束度に関して次のような知見が得られた。1) 軸拘束係数は、L/Hが50以上になると、ブロック状構造物への拘束係数とほぼ一致する。しかし、L/Hがそれ以下の範囲では、この傾向はくずれ環状構造物の拘束係数の方がかなり大きな値となる。2) 材令前半の曲げ拘束係数RM1は、ブロック状構造物のそれより小さな値をとり、この間の拘束度は小さいと思われる。材令後半のRM2は全体の分布形状も値そのものも、ブロック状構造物のそれとは異なっており両者の比較は困難である。 |
PDFファイル名 | 010-01-1027.pdf |