種別 | 論文 |
主題 | 高強度マスコンクリートの部材強度発現性状 |
副題 | |
筆頭著者 | 坂本 哲郎(関西電力) |
連名者1 | 牧野 浩保(関西電力) |
連名者2 | 中根 淳(大林組) |
連名者3 | 川口 徹(大林組) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 2 |
先頭ページ | 197 |
末尾ページ | 202 |
年度 | 1988 |
要旨 | はじめに 最近、原子力発電所施設の建設工事でマスコンクリートの設計基準強度を高強度化して、より合理的な構造物の設計・施工を行なおうとする機運が高まっている。これは、低発熱型セメントを用いたコンクリートでは、材令4週以降の長期的な強度の伸びを示すデータが蓄積されつつあること、また、強度管理材令を必ずしも材令4週に限定しなくてもよくなったことなどが背景となっている。しかし、強度管理材令を長期化したコンクリートの品質管理の方法は、一般的に標準化されているとは言い切れないのが現状である。ここでは、設計基準強度(以後fcと記す)450kg/cm2およびfc=30kg/cm2を対象とした高強度マスコンクリートの品質管理方法を検討するために実施した実験の概要と得られた結果について述べる。 まとめ 今回の実験を通じて以下のことが明らかになった。1) 部材強度は、コンクリート打設時期によりその発現性状が異なる。夏季では初期強度は高いが長期強度の伸びはほとんどない。逆に、冬季は初期強度は低いが材令とともに強度は増大する。2) 夏季の強度確保対策として、プレクーリングの実施や高性能減水剤の使用は、その有効性が確認できた。3) 実験結果の重回帰分析から部材強度、標準養生強度、セメント水比を相互に関連づける回帰式を得た。今後はこれらの成果をもとに現場工事のコンクリートの品質管理を進める計画である。 |
PDFファイル名 | 010-01-1035.pdf |