種別 | 論文 |
主題 | 引抜き試験による現場打ち高強度コンクリートの構造体強度評価 |
副題 | |
筆頭著者 | 森田 司郎(京都大学) |
連名者1 | 小松勇二郎(京都大学) |
連名者2 | 近藤 實(三井建設) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 2 |
先頭ページ | 209 |
末尾ページ | 214 |
年度 | 1988 |
要旨 | 序 高強度コンクリート実用化に当たっては、所用強度が実構造体中で発現していることの確証が重要度を増す。この観点から下層部のSRC造柱に高強度コンクリートを用いた高層建築物の施工時に、コンクリート強度管理のための試験法として、標準シリンダーによる圧縮試験以外に、柱部分の構造体コンクリートを直接試験可能な引抜き試験を実施した。約1年間にわたる工事期間中のコンクリート強度管理データを示し、引抜き試験の有効性と問題点を明らかにした。 まとめ 本研究から得られた結果を要約すると1) 引抜き試験は生コンの品質、打設締め固め、養生等、総決算としての構造体コンクリート強度試験法として、推定精度、簡易性、所用時間、コストの見地から見て最も有効な方法である。2) 養生が表層コンクリートの品質に与える効果を敏感に反映する試験法である。3) 均一と考えられるコンクリートに対する引抜き強度は、10%程度の変動係数を示す。したがってある位置のコンクリート強度を推定するためには、コアシリンダーの3〜4倍の試験数が望ましい。4) 打設後1〜3日程度の早期強度判定や脱型材令の判定、さらに数ケ月以上の長期強度の推定にも有効、確実な試験法である。5) 本工事で採用した、引抜き試験法を組み込んだコンクリート強度管理法は構造体コンクリート強度の確実な管理システムとして推奨される。 |
PDFファイル名 | 010-01-1037.pdf |