種別 | 論文 |
主題 | 高強度シリカフュームコンクリートの特性について |
副題 | |
筆頭著者 | 高木 宣章(立命館大学) |
連名者1 | 明石外世樹(立命館大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 2 |
先頭ページ | 221 |
末尾ページ | 224 |
年度 | 1988 |
要旨 | はじめに 高強度コンクリートは比較的新しい材料と考えられがちであるが、多年にわたり発達してきたものである。1970年代に高性能減水剤の性能が改善され、1980年代にはシリカフューム(以下、SFと略記)と高性能減水剤の使用により、水結合材比が極めて小さく緻密なSFコンクリートにより超高強度が得られており、このシステムはDSPと呼ばれている。 Bacheは、最大寸法10mm、4mmのか焼くボーキサイト骨材を使用したSFコンクリートとモルタルで各々2175、2683kgf/cm2の圧縮強度を得ている。T.A. Burgeは、石英質骨材を使用した水セメント比23%以下のSFコンクリートで、材令1日で1000kgf/cm2(立方体強度)、材令28日で1400kgf/cm2程度の圧縮強度を得ている。コンクリートを高強度化するには、結合材の改善、結合材と骨材の界面特性の改善、骨材の選定などが必要である。SFコンクリートは、その内部組織の緻密さにより母材強度が増加するので、圧縮強度1000kgf/cm2以上の超高強度を得るためには高強度で堅硬な骨材を使用し、コンクリート中へのSFの分散を良好にすることが大切である。本研究は、粗骨材の種類が超高強度SFコンクリートの圧縮強度、静・動弾性係数をはじめとする各種特性におよぼす影響を実験的に検討したものである。 結論 1)水結合材比が20%前後と非常に小さいコンクリートでは、SFの混入により同一ワーカビリチーを得るのに必要な高性能減水剤量はかなり減少した。これは、SFのボールベアリング作用と充填作用によるものと考えられる。2)圧縮強度1000kgf/cm2以上の超高強度コンクリートは、骨材の影響を大きく受ける。細・粗骨材にか焼ボーキサイトを使用した外割20%のシリカフュームコンクリートは、材令4ケ月において1640kg/cm2、また温水促進養生したウェットスクリーニングモルタルは1720kg/cm2の圧縮強度を示した。 |
PDFファイル名 | 010-01-1039.pdf |