種別 | 論文 |
主題 | 高強度軽量コンクリートのポンプ圧送性に関する実験研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 和美 広喜(鹿島建設) |
連名者1 | 田村 直久(鹿島建設) |
連名者2 | 小森 浩之(鹿島建設) |
連名者3 | 笠井 浩(鹿島建設) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 2 |
先頭ページ | 225 |
末尾ページ | 230 |
年度 | 1988 |
要旨 | はじめに 近年、鉄筋コンクリート構造物の高層化に伴い、高強度の軽量コンクリートの採用が要望されているが、高強度軽量コンクリートのポンプ圧送については、水平圧送実験による検討がなされているものの、実際の施工実績がほとんどないのが現状である。今回、建築基準法第38条による大臣の認定を受けて、地上20階建の高層集合住宅を建設する機会が得られ、その15階から20階までにスランプロス低減型高性能減水剤を用いた設計基準強度270kgf/cm2の高強度軽量コンクリートが採用された。本研究は、その実際の施工において、ポンプ圧送時の管内圧力及びコンクリートの品質を測定し、高強度軽量コンクリートのポンプ圧送性について実験的に検討したものである。 むすび 高強度軽量コンクリートのポンプ圧送性に関しては、本実験の範囲であれば、品質や施工面で実用上問題とならないことが明らかとなった。しかし、軽量コンクリートのポンプ圧送性は軽量骨材の圧力吸水によって著しく異り、フレッシュコンクリートの単位容積重量が軽量骨材の圧力吸水によって増加し、それが硬化コンクリートの気乾単位容積重量にどのように影響するのか明らかでない。また、本実験のような高性能減水剤を用いた富調合のコンクリートの場合には、通常のコンクリートに比べて圧力損失が極めて大きくなるなどの現象があった。これらの解明が今後の研究課題である。本実験にあたっては、三菱重工、第一工業製薬、秩父生コン所沢工場、日本メサライト工業の各位に多大な御協力をいただきましたことを心より感謝致します。 |
PDFファイル名 | 010-01-1040.pdf |