種別 | 論文 |
主題 | 硬練りコンクリートのポンパビリチー評価試験法に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 高山 俊一(九州工業大学) |
連名者1 | 渡辺 明(九州工業大学) |
連名者2 | 宮崎 太(九州工業大学) |
連名者3 | 松竹 和久(九州工業大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 2 |
先頭ページ | 231 |
末尾ページ | 236 |
年度 | 1988 |
要旨 | まえがき 現在、現場におけるコンクリート打設には、広くコンクリート圧送ポンプが使用されている。ポンパビリチーは、一般に管内圧力から算出される圧力損出で示され、水セメント比40〜60%の普通のコンクリートの場合、主にスランプでポンパピリチーを判断している。しかしながら、高強度コンクリート、ハイドロクリート及びノンブリージング型コンクリートの様に粘性に富んだコンクリートでは、スランプ20cm以上になっても圧力損失が著しく大きく、ポンパビリチーをスランプで評価することの困難さが認められる。そこで筆者らは、スランプ試験と異なる方法で、打設現場でポンパビリチーを簡単に判断できないかと考え、いくつかの方法・測定器を試行してきた。 まとめ 研究から得られた事柄をまとめると下記のようになる。(1)本模型コンクリート圧送装置による圧力損失とフロー値の関係はかなり高い相関を示した。フロー値を用いて圧力損失とコンシステンシーの関係を示した場合は、スランプで見た場合とは異なり、高強度コンクリート、普通コンクリート両場合ともほぼ同一線上にあって同じコンクリートと見なして扱うことができるようになる。フロー値を利用すれば普通・高強度コンクリートを問わずポンパビリチーの評価が容易にできることがわかった。(2)現場実験の結果、圧力損失とフロー値および貫入量での関係ではかなり大きな相関係数が得られた。フロー値が50%以上の場合の現場実験において圧力損失は、模型実験におけるそれと比べ30〜50%小さかった。(3)圧力損失と実吐出量の関係は高い相関を示した。実吐出量が約32m3/hrになると0.6kgf/cm2/mにも達し、普通コンクリートのそれの実に6倍にもなった。粘性に富んだコンクリートを圧送して打設する場合、施工速度は普通コンクリートに比べてかなり遅くなることになる。 |
PDFファイル名 | 010-01-1041.pdf |