種別 | 論文 |
主題 | 乾燥を受ける無筋コンクリートの自己応力について |
副題 | |
筆頭著者 | 田澤栄一 (広島大学) |
連名者1 | 宮沢伸吾(広島大学) |
連名者2 | 山本哲也(住友建設) |
連名者3 | 斉藤幸治(オリエンタルコンクリート) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 2 |
先頭ページ | 255 |
末尾ページ | 260 |
年度 | 1988 |
要旨 | まえがき コンクリートに乾燥収縮が生じると、乾燥の進行の早い乾燥面付近の自由な収縮が内部に拘束されるため、乾燥面には引張応力が、内部では圧縮応力が生じる。このような自己応力は、ひずみの測定値に弾性係数を乗じて求めることが原理的に不可能なため、従来その測定は困難とされていた。コンクリートの自己応力の実測値に基づいた研究としては、近年開発された応力計による乾燥収縮応力の実測値があるが、本研究は、金属材料等の加工時残留応力の測定に用いられている逐次除去法を、乾燥収縮より生じるコンクリートの自己応力の測定に適用し、その測定結果を有限要素法による解析結果と比較し検討したものである。 結論 本研究で得られた結論を要約すると以下の通りである。(1)粱状のコンクリート供試体を乾燥面に平行な面で切断し、切断前後での部材軸方向ひずみ変化の分布を測定する逐次除去法によりコンクリートの自己応力分布の実側が可能である。(2)逐次除去法によるコンクリートの自己応力の実測値は、有限要素法による解析値とよく一致することから、本測定法の妥当性が確認された。(3)自己応力を生じたコンクリートの破壊条件を求めるためには、自己応力の大きさのみならず断面内の分布形状を考慮する必要がある。 |
PDFファイル名 | 010-01-1045.pdf |