種別 論文
主題 乾燥過程における多軸応力下のコンクリートの熱膨張とクリープ
副題
筆頭著者 岡島 達雄(名古屋エ業大学)
連名者1 河辺 伸二(名古屋エ業大学)
連名者2 成田 直樹 (積水ハウス)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 267
末尾ページ 270
年度 1988
要旨 はじめに
常時多軸応力と高温を受ける場所で使用される原子力発電所格納容器のコンクリートに限らず、最近では超高層RCのコンクリートの熱挙動の検討も要求されている。筆者らは先に、予め105℃加熱乾燥させた供試体を用いて、多軸定圧縮応力を受けるコンクリートの熱膨張について実験検討を行った。 一般に高温下のコンクリートの熱挙動を求める実験は、供試体の安定した条件を得るために、予め供試体を加熱乾燥させる方法や供試体を銅板等でシールする方法、供試体を水中に入れての方法等で行われる。しかし、コンクリートのクリープが供試体の水分に大きく影響されるため、供試体の乾燥過程におけるコンクリートの熱挙動に関する知見が要求されている。そこで、本研究はコンクリートの乾燥過程における熱膨張(30℃〜100℃)を実験的に求め、別に行った一定高温の一軸クリープ実験 により、「温度時間換算則」を適用した温度上昇時の予測クリープ量を算出し、熱膨張を考察したものである。
結論
1. 乾燥過程における多軸応力下のコンクリートの熱膨張(30℃〜100℃)の増分は、定圧縮応力が大きくなるほど小さくなる。2. 一軸定圧縮応力(応力度強度比1/3)を受ける高温下のコンクリートのクリープは、20℃から100℃の範囲内では、温度が高いほどクリープ量も大きい。また、70℃付近に温度−クリープ関係の変曲点を生じている。3. 無応力状態の熱膨張量、載荷時の瞬間ひずみ、「温度時間換算則」を用いた予測クリープ量から、応力度強度比1/2以下の定圧縮応力が作用するコンクリートの熱膨張量が求められる。今後は、乾燥過程の諸条件(供試体の水分、湿度等)の関係を明らかにして行きたい。
PDFファイル名 010-01-1047.pdf


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