種別 | 論文 |
主題 | コンクリートのクリープひずみの予測式の提案 |
副題 | |
筆頭著者 | 阪田 憲次(岡山大学) |
連名者1 | 綾野 克紀(岡山大学) |
連名者2 | 廣村 治(岡山大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 2 |
先頭ページ | 271 |
末尾ページ | 276 |
年度 | 1988 |
要旨 | まえがき 土木学会コンクリート標準示方書の改訂により、限界状態設計法が許容応力度設計法に代わる新しい設計法として定着しつつある。この設計法においては、コンクリートの強度特性のみならず、変形特性をも正しく把握しておく必要がある。とりわけ、乾燥収縮やクリープ等の時間に依存する変形挙動の正しい理解は、コンクリートのひびわれやたわみに大きな影響をおよぼし、構造物の使用性の検討上きわめて重要な要件となる。また、プレストレストコンクリート構造物においては、乾燥収縮およびクリープひずみがプレストレス減退の原因となるため、その適切な予側が設計上の要諦となる。このような観点より、我が国の土木学会コンクリート標準示方書においても、この種のひずみの予測に種々の予測式を用いることができることを示している。本研究は、著者等の行った多数の実験データを下にして、クリ一プひずみの予測式を統計的な手法を用いて導くことを試みたものである。すなわち、コンクリートのクリープに関する従来の研究成果を踏まえ、クリープに影響する諸因子を考慮した精度よい予測式を導くことを目的とするものである。また、実用性を考え、できる限り簡単な形の予測式となるように考慮した。更に、得られた予測式を他の研究者の実験データを用いて検証し、その妥当性を論じた。 まとめ 本予測式は、主たる目的であった式の簡単化と重回帰による推定量の安定性を満たすことができた。また、他の研究者の実験値との間にも例外を除き、一致することが確かめられた。しかし、本予測式は温度の項を考慮していない。クリープひずみに対して温度が影響することは明らかであり、今後、系統的な実験を通して明らかにしていかなければならない。 |
PDFファイル名 | 010-01-1048.pdf |