種別 | 論文 |
主題 | 液体窒素で冷却した砂を用いたコンクリートの性質に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 栗田 守朗(清水建設) |
連名者1 | 桑原 隆司(清水建設) |
連名者2 | 後藤 貞雄 (東京ガス) |
連名者3 | 峰岸 孝二(東京ガス) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 2 |
先頭ページ | 299 |
末尾ページ | 304 |
年度 | 1988 |
要旨 | はじめに 近年、コンクリート構造物の大型化に伴いセメントの水和熱による温度ひびわれ制御が重要な問題になっている。この温度ひびわれを制御する方法として液体窒素を用いてコンクリートの練り上がり温度、打込み温度を下げるプレクーリング工法に関する研究開発が日本でも進められている。液体窒素を用いてコンクリートの温度を下げる方法としては、練りまぜ中に液体窒素を噴入しながらコンクリートを冷却する方法や練りまぜ後のコンクリートに液体窒素を墳入し冷却する方法が一般的である。しかし、コンクリートの構成材料である細骨材に着目し、液体窒素より極低温に冷却した細骨材を用いてコンクリートの練り上がり温度を下げる方法について検討した例は見当たらない。本研究は、液体窒素によって冷却した細骨材(以下、冷却砂と記す)を用いて練りまぜたコンクリートの諸特性について実験的に検討したものである。 まとめ 液体窒素により極低温に冷却した細骨材を用いて練りまぜたコンクリートの諸特性について常温砂を用いて練りまぜたコンクリートと比較検討を行った。本実験の範囲で得られた結論は以下の通りである。(1)液体窒素を用いて冷却した細骨材の粒度分布、比重等の諸性状は、冷却しない場合の細骨材のそれとほぼ同じである。(2)冷却砂を用いて製造したフレッシュコンクリートおよび硬化コンクリートの特性は常温砂をを用いた場合と比較しても顕著な差は認められない。ただし、ブリージング特性に関しては冷却砂を用い場合のほうが小さくなる傾向を示す。(3)冷却砂を用いてプレクーリングを行ったコンクリートは、マスコンクリートの温度ひびわれの制御に有効であると共に、長期材令における強度発現の改善にも効果があるものと考えられる。本研究は、東京冷熱産業との共同研究で行った。 |
PDFファイル名 | 010-01-1053.pdf |