種別 | 論文 |
主題 | ラジオアイソトープによるフレッシュコンクリ一卜の品質判定法に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 豊福 俊泰(日本道路公団) |
連名者1 | 吉岡 博幸(日本道路公団) |
連名者2 | 高橋 隆(日本道路公団) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 2 |
先頭ページ | 337 |
末尾ページ | 342 |
年度 | 1988 |
要旨 | はじめに コンクリートの品質管理を行う上で特に重要なことは、打ち込み前にコンクリートの品質を判定するとともに、打込み後直ちに施工(締固め)が適切かどうかを判定することである。すなわち、フレッシュコンクリートの段階で出来るだけ短時間に精度よく単位水量や締固め程度を測定し品質判定を行うことが重要である。フレッシュコンクリートの品質判定法については、各種の方法が提案されている。しかし、取扱いが簡便でしかも迅速で精度のよい判定法はなく、その確立が急務である。そこで本研究では、ラジオアイソトープ(放射性同位元素、以下「RI」という)を用いた中性子水分計とγ記号によりフレッシュコンクリートの単位水量測定と密度測定を行い、その品質判定・施工評価への適用を検討したい。 まとめ 本研究で得られた結論を示すと以下のようになる。(1)中性子水分計を用いた単位水量試験は、空気量試験と同一の容器と試料を使用して連続して試験ができる。測定時間は試料採取を含めて約8分と短時間であり、測定精度は強熱減量やその残分の補正を行うことにより±5kg/m3である。また、練り上がり後の経過時間によるセメント水和の影響もなく、品質管理用の実用的な試験法である。(2)γ線密度計を用いた密度測定の結果、測定精度が±50kg/m3(±2%)と良好であり、特にスランプ5cm以下程度の硬練りコンクリートの締固め程度の判定に有効である。しかし、スランプ10cm程度以上のコンクリートに対しては締固め前後の密度変化が一般に小さいため、大きな欠陥部の発見には充分実用的であるが、施工(締固め)評価法としてはさらに精度の向上が必要である。今後、さらに使用材料・配合要因などより広範囲な試料により、試験装置の較正と確認を進めてゆく予定である。 |
PDFファイル名 | 010-01-1060.pdf |