種別 | 論文 |
主題 | 石炭灰系軽量骨材を用いたコンクリートの曲げおよび引張性状 |
副題 | |
筆頭著者 | 菊池雅史(明治大学) |
連名者1 | 向井 毅(明治大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 2 |
先頭ページ | 373 |
末尾ページ | 378 |
年度 | 1988 |
要旨 | はじめに 石炭灰系軽量骨材は、資源の活性化を目標として開発され、石炭焚きボイラーより産出されたフライアッシュを原料とし、これを造粒・焼結して製造される人工軽量骨材である。この種の骨材およびこれを用いたコンクリートの性質については、筆者らの検討結果によれば、総体的には在来の膨張貢岩系軽量骨材ならびにそのコンクリートと大差ないといえる。しかし、骨材の製造方法の相違に起因する骨材表面および内部構造の差異がコンクリートの性質に及ぼす影響も比較的大きいことも指摘してきた。本報告は、これに継続するもので、コンクリートの曲げおよび引張性状についての検討結果をまとめたものである。なお、本研究は、明治大学科学技術研究所昭和62年度特別研究費により行ったものである。 まとめ 以上の検討結果をまとめると、大要次のようなことがいえる。1)石炭灰系軽量骨材を用いたコンクリートは、コンクリート中の水分発散の進行に伴い曲げ強度は次第に低下するが、その低下の割合は膨張貢岩系軽量コンクリートおよび普通コンクリートに比べて幾分小さく、乾燥に伴う圧縮強度、ヤング係数および割裂引張強度の変動も小さい。2)また、純引張強度および割裂引張強度は膨張貢岩系軽量コンクリートと同程度であるが、引張変形能は、すぐれているといえる。3)これらの現象は主としては、石炭灰系軽量骨材の表面性状が粗く、骨材外殻に溶融したガラス層が形成されていないなどの、この種の骨材の特質に起因すると考えることができる。 |
PDFファイル名 | 010-01-1066.pdf |