種別 | 論文 |
主題 | コンクリートの破壊靱性(KIC, GIC, JIC)に及ぼす骨材種別の影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 小野 博宣(中部大学) |
連名者1 | 大岸 佐吉(名古屋工業大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 2 |
先頭ページ | 403 |
末尾ページ | 408 |
年度 | 1988 |
要旨 | まえがき コンクリートの破壊事象の解明が求められており、中でも破壊靱性に関する研究が進展しつつある。破壊靱性は、特に脆い材料について重視されており、材料の破壊力学的特質を表す指標として重要である。コンクリートのように構成素材や、調合による品質が異なる材料では、 破壊靱性値に及ぼす因子は多岐にわたり、まだ不明な点が多い。本研究の目的は、コンクリートの限界応力拡大係数(KIC)、限界ひずみエネルギー解放率(GIC)、弾塑性破壊靱性(JIC)におよぼす、骨材種別の影響を、川砂、川砂利、砕砂・砕石、人工軽量骨材、高炉スラグ骨材の4種類について、実験的に検討したものである。 結論 川砂利、砕石、A.L.A.、高炉スラグの4種類の異なる骨材を用いたコンクリートの破壊靱性値に関する試験の結果は、次のようにまとめられる。1)コンクリートの弾塑性破壊靱性KICとGICは骨材種別とはり断面寸法に依存する。断面寸法依存の大きさの順は砕石>スラグ>川砂利> A.L.A.である。2)KICとGICにおよぼす、単位粗骨材容積比(Vg/Vc)およびW/Cの影響は、骨材の種別で異なり A.L.A.では(Vg/Vc)の増加につれ低下し、Slagでは増大する。3)コンクリートの弾塑性破壊靱性JICは、骨材の種別とはり断面寸法に依存する。依存の大きさの順は砕石>スラグ>川砂利> A.L.A.であり、 KICとGICの変化の様相に似ている。 |
PDFファイル名 | 010-01-1071.pdf |