種別 論文
主題 コンクリート構造物の耐用年数評価のための劣化予測式の検討と考察
副題
筆頭著者 桜井 宏(北見エ業大学)
連名者1 鮎田耕一(北見エ業大学)
連名者2 鈴木明人(大成建設)
連名者3 佐伯 昇(北海道大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 409
末尾ページ 414
年度 1988
要旨 はじめに
背景最近、コンクリート構造物のライフサイクルコストの算定方法や耐用年数の推定に関する関心が高まり、新設構造物の設計時点での耐久性評価をするための合理的で客観的な手法の確立が必要とされている。この手法は耐久性設計や残存寿命の推定の際に必要となるが、これを作成した際その中で用いられる劣化予測式の信頼性が問題となる。これを確認する方法としては、その手法を用いて評価するコンクリート構造物の追跡調査、既存構造物の調査データによるシミュレーションとその劣化度の比較、及びコンクリートの部材のモデル供試体を作成して促進試験を行うこと等が考えられる。また促進試験と並行してモデル供試体を実際の環境下で曝露し促進試験等により得られた劣化予測式の整合性や精度を評価することが必要である。目的本研究はコンクリート構造物の耐用年数評価のために室内実験及び既往の研究のデータ等を解析して得られた劣化予測式を暴露実験結果と比較しその精度を検討するとともにその信頼性を高めるための方法について考察を行なう。対象とする評価項目には寒冷地の海洋環境下で発生する表面劣化を取り上げた。
まとめ
コンクリート構造物の耐用年数評価のための劣化予測式の検討と考察の結果、以下の事が明らかになった。1)劣化予測式の精度確認のための解析方法として、制御変数とする計算値の値によって実測値のとりうる幅が変化すると仮定し、条件付分散の変動を考慮した回帰分析を行う事が有効である。かつ、この方法により実測値のとる標準偏差とその95%以内のものがとる範囲を示した経年劣化のシミュレーションが可能となる。2)表面劣化現象の計測値と実測値の関係は全体的にはほぼ等しいが、ばらつきは補正計算値と実測値の誤差の標準偏差を補正計測値で割った比(S)では3.443であった。3)表面劣化現象のシミュレーションの結果によると水セメント比が大きくなると平均被害深さの増加が大きくなる傾向があった。
PDFファイル名 010-01-1072.pdf


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