種別 論文
主題 海洋環境下における各種コンクリートの塩分浸透と鉄筋の腐食の進行状況
副題
筆頭著者 追田 恵三(東海大学)
連名者1 竹田 宣典(大林組)
連名者2 十河 茂幸(大林組)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 487
末尾ページ 492
年度 1988
要旨 まえがき
海洋環境下における鉄筋コンクリート構造物の耐久性を判定するためには、鉄筋の腐食の進行状況を把握することが重要である。鉄筋の腐食の進行状況は、外部より侵入する塩分量に大きく影響される。海洋においては、種々の環境条件が存在するが、各々の環境条件がコンクリート構造物におよぼす影響は異なるとされている。また、打継目やひびわれが鉄筋コンクリートの耐久性におよぼす影響は、明らかにされてないのが現状である。本研究は、鉄筋コンクリート供試体を条件の異なるいくつかの海洋環境下に3年間暴露し、コンクリート中への塩分の浸透および鉄筋の腐食の進行状況を調査したものである。
まとめ
以上の結果より、明らかになったことをまとめると次のようになる。(1)塩分浸透量は、飛沫帯、海中、海上大気中、内陸の順に高く、塩素イオンの表面部での年間蓄積量は、環境条件によって大きく異なる。(2)セメントの種類によって塩分の浸透状況が異なり、B種高炉セメントは普通ポルトランドセメントに比べて、塩分量は表面部で多いが、内部では少ない。耐硫酸塩ポルトランドセメントは普通ポルトランドセメントと同様な塩分浸透を示す。(3)海中部のほうが海上大気中に比べて腐食が進行することもあり、腐食に対する環境条件としては、厳しい場合がある。(4)腐食の開始前には、自然電位が卑の値となることが認められた。ただし、その値により腐食の程度は明確に推定することはできない。(5)海洋環境下において打継目やひびわれがあると、健全なコンクリートに比べて少ない塩分量で腐食が始まり防食上の弱点となるため、施工上、十分な注意が必要である。
PDFファイル名 010-01-1086.pdf


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