種別 | 論文 |
主題 | コンクリート中への塩化物浸透速度に関する実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 桝田佳寛(建設省) |
連名者1 | 友沢史紀(東京大学) |
連名者2 | 安田正雪(建設省) |
連名者3 | 原 謙治(建設省) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 2 |
先頭ページ | 493 |
末尾ページ | 498 |
年度 | 1988 |
要旨 | はじめに コンクリート中への塩分浸透過程を解析的に取り扱う場合には拡散理論を適用することが多い。その時に問題となるのは拡散係数および境界条件である。既往の調査、研究によれば既存構造物の調査から得られる拡散係数と実験から得られる拡散係数の間には大きな差があることが報告されている。実構造物と実験とでは、コンクリート中への塩分浸透方法が違うため、適用すべき境界条件も異なることが考えられる。本報告は、コンクリート中への塩分浸透方法の違いによって浸透速度がどのように変わるかを把握することを目的として、実験の状況に適合するような境界条件を設定し、拡散方程式の解を求め実験結果と比較検討したものである。 まとめ 今回の実験の結果をまとめると以下のようである。1)コンクリート中へ浸透する塩分量および拡散係数は、浸漬継続よりも浸漬・乾燥の繰り返しの方が大きい。2)コンクリート表面部分の塩素イオン量は、浸漬継続、浸漬・乾燥繰り返しのいずれの試験条件においても、水セメント比が大きくなるにしたがって小さくなる傾向にあった。3)拡散係数の値は、浸漬継続、浸漬・乾燥繰り返しのいずれの試験条件においても、水セメント比が大きくなるにしたがって大きくなる傾向にあった。4)コンクリート中への塩分の浸透を取り扱う上で、表面塩分濃度が時間によって変化するような境界条件を設定した拡散方程式は、塩分浸透の実験の状況を良くシミュレートできる。 |
PDFファイル名 | 010-01-1087.pdf |