種別 | 論文 |
主題 | 鉄筋コンクリート構造物の暴露実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 大城 武(琉球大学) |
連名者1 | 谷川 伸(東亜合成化学工業研究所) |
連名者2 | 永井 健太郎 (東亜合成化学工業研究所) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 2 |
先頭ページ | 547 |
末尾ページ | 552 |
年度 | 1988 |
要旨 | まえがき 本研究は、海岸に隣接して設置した暴露構造物について、7年間にわたりその劣化の過程を解明することを目的としている。本暴露構造物は、沖縄県の亜熱帯性気候下にあり、設置されている位置から海洋性環境下にあるといえる。ここでは、3年半の経過時において行った実験結果について記述し、経時的変化について考察を行っている。本実験では、クラック発生状況の把握、自然電位の経時的変化、塩分浸透量の定量分析、鉄筋腐食面積の測定等を行っている。 結び 暴露構造物を設置してから3年半が経過し、これまでの実験から次のようなことが明らかになってきた。(1)クラックの発生は有塩の柱について著しい。しかし、無塩の柱及び有塩有塗膜の場合にはその発生は今回確認されなかった。(2)自然電位の経時的変化は無塩の柱について明らかであるが、有塩で腐食の著しい場合、その値は卑で絶対値が大きく環境条件の影響で大きく変動する。柱の四面についてみると、海に面した面が、卑に移行する傾向を示す。(3)塩分量の分布状況から外部塩分量の浸入量は著しく大きく、海洋環境下での鉄筋コンクリート劣化の防止の為には特殊な防食施工が必要である。(4)有塩有塗膜の場合には腐食面積率が低く、塗膜の保護効果が明らかに出ている。 |
PDFファイル名 | 010-01-1096.pdf |