種別 | 論文 |
主題 | 骨材中の粘土鉱物がコンクリートの性質に与える影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 迫田 恵三(東海大学) |
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連名者2 | |
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キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 2 |
先頭ページ | 583 |
末尾ページ | 588 |
年度 | 1988 |
要旨 | まえがき 骨材中に粘土鉱物等の膨張性物質が含まれていると、コンクリートの長さ変化や、圧縮強度、静弾性係数等に大きな影響を及ぼすといわれている。粘土鉱物の中には特にモンモリロナイト、クロライト、イライトのように吸水膨張し、脱水して収縮するといった性質を持つものがある。このうちモンモリロナイトは、大きさが1μ以下のものから数μと非常に細かく、吸水膨張することによって体積が原容積の7〜10倍になるといわれている。このモンモリロナイトは砂岩、粘板岩等の堆積岩のみならず、安山岩、玄武岩等の火山岩にも存在する。このモンモリロナイトがコンクリート用骨材に含有している場合には、その含有量によってはコンクリートの性質に大きく影響するものと考えられる。しかし、モンモリロナイトがコンクリートの性質に与える影響についての研究報告は少なく、また、骨材中のモンモリロナイトの定量法についても確立された方法はみられない。そこで、本研究では骨材中のモンモリロナイトの定量化を試み、またモンモリロナイトがコンクリートの長さ変化、圧縮強度、静弾性係数にどのように影響を与えるかについて研究をおこなった。 結論 純度の高いモンモリロナイトと石英の混合比を変えてX線回析を行うことによって、骨材中のモンモリロナイト量を概略求めることができた。モンモリロナイト含有量が5%程度ならコンクリートにさほど影響を与えないが、10%を越えると長さ変化は大きくなる。しかし、急激な膨張、収縮は見られなかった。コンクリートの圧縮強度、静弾性係数はモンモリロナイト含有量が、10%を越えるようなものでは影響を受ける。更にモンモリロナイトの含有率が大きい骨材について、検討を行う必要があるものと思われる。 |
PDFファイル名 | 010-01-1103.pdf |