種別 論文
主題 メーソンリー用グラウトの充填性と品質におよぼす混和剤の効果
副題
筆頭著者 千歩 修(建設省)
連名者1 馬場明生(建設省)
連名者2 阿部道彦 (建設省)
連名者3
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 613
末尾ページ 618
年度 1988
要旨 はじめに
メーソンリーとは組積式の構法のことであり、近年、従来の組積造に比べ、耐震性、耐久性、施工性などを向上させた新しいタイプの構法システムが開発されつつある。メーソンリーの施工性を向上させるひとつの方法として、階高までユニットを組積後、一気にグラウトを充填するグラウトの階高充填工法があるが、グラウトとユニット界面の肌分れ、グラウト内部のアーチ状空隙、グラウトの充填不良などの欠陥が生ずることが報告されている。これらのグラウトの欠陥は、主にユニットの吸水によって引き起こされ、ユニットに水分を奪われたグラウトは流動性が低下し、体積が滅少する。この欠陥を防止するひとつの方法に保水性、膨張性を持ったグラウト用混和剤の使用が考えられる。本研究では、各種のグラウト混和材を用いてグラウトの充填性および打ち込まれたグラウトの品質を検討し、また非破壊試験法である超音波法を用い、切断せずにグラウト内部の欠陥の探査とグラウトの品質を推定する方法を検討した。これらの結果、グラウトの適度な膨張挙動はグラウトの欠陥を少なくすること、壁体に打ち込まれたグラウトはユニットの吸水とユニットの養生効果により品質が改善されること、また超音波法で内部の欠陥が探査できることが確認された。
結論
(1)グラウトの圧縮強度は、膨張性混和剤を使用したものも含めセメント-空隙比と関係深い。(2)グラウトの適度な膨張挙動と打ち込み前の水湿しはグラウトの欠陥を少なくする。(3)超音波速度法はグラウト欠陥の非破壊検査法として有効である。(4)ユニットの適度な吸水性と養生効果はグラウトの品質を向上させるが、膨張性混和剤を用いた場合、打込み時の側圧の小さな壁体上部でグラウトの品質が低下する。
PDFファイル名 010-01-1108.pdf


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