種別 | 論文 |
主題 | 鋼繊維補強鉄筋コンクリートのせん断伝達に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 望月 重(武蔵工業大学) |
連名者1 | 松本智夫 (武蔵工業大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 2 |
先頭ページ | 623 |
末尾ページ | 626 |
年度 | 1988 |
要旨 | はじめに 耐震壁のようにせん断力の過半を負担し、せん断破壊することが避け難い鉄筋コンクリートせん断抵抗部材に対して、これを鋼繊維混入コンクリートで補強した場合のひび割れ面でのせん断伝達に関する基礎的な考察を行うため、SFRC(Steel Fiber Reinforced Concrete)のS字型供試体による間接一面せん断試験を実施した。本試験で対象とした変動因子は、1)せん断補強筋比(p)、2)鋼繊維混入率(Vf)、3)鋼繊維の形状、4)鋼繊維の長さ(lf)の4項目であり、変動因子別に実験結果の比較を行って、鉄筋とともに鋼繊維が引張応力を負担していることを明らかにした。さらに、鋼繊維の抵抗を鉄筋と同様なせん断補強効果として累加した極限解析との照応によって実験結果を検証した。 結び 本実験は、せん断面に直交する方向の引張加力を初期ひび割れが発生するまで行い、そのままの荷重状態でせん断力を載荷するという方式により、鋼繊維補強鉄筋コンクリートのせん断伝達作用を考察した。その結果、鉄筋とともに鋼繊推が、せん断面に直交する方向の引張力を一部負担しており、その寄与分は鋼繊維のコンクリートとの付着強さを考慮して、鉄筋補強度に累加することで評価できることが明らかとなった。なお、本研究の一部は、(社)鋼材倶楽部から日本建築学会に対する委託研究「スチールファイバーの実用化に関する調査研究」(委員長 小倉弘一郎)によるものである。 |
PDFファイル名 | 010-01-1110.pdf |