種別 | 論文 |
主題 | 珪質堆積岩のアルカリ反応性の新しい評価方法 |
副題 | |
筆頭著者 | 白木亮司(東京大学) |
連名者1 | 丸 章夫(地質鉱物エンジニアリング) |
連名者2 | 小林一輔 (東京大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 2 |
先頭ページ | 699 |
末尾ページ | 704 |
年度 | 1988 |
要旨 | はじめに アルカリ骨材反応を起こす反応性鉱物を含む岩石は、火成岩、堆積岩および変成岩の多くの岩石種にわたっているが、わが国の地質構造を考えると、堆積岩がその約50%の面積を占めることから、骨材として利用される割合も高いと考えられる。この堆積岩に含まれる有害鉱物に潜晶質石英がある。著者らはこの潜晶質石英を含む骨材の化学法における溶出シリカ量と粉末X線回折から求めた石英の結晶度との間に高い相関開係があり、X線データからアルカリ反応性が推定できるということをすでに報告した。当研究は、研究対象を潜品質石英を含む割合が比較的低い珪質な堆積岩(砂岩)にも広げ、その結果から、堆積岩のタイプによって溶出シリカと石英の結晶度との関係が異なり、よって、堆積岩の種類を把握することにより、より詳細にアルカリ反応性を推定することができることを示すものである。 まとめ 1)珪質堆積岩の溶出シリカ量と石英の結晶度の間には高い相関関係があり、結晶度から溶出シリカ量を推定できる。2)石英の結晶度の変化に対する溶出シリカ量の変化の割合は、砂岩、チャート質岩石、ノバキュライト質チャートの順に大きくなる。 |
PDFファイル名 | 010-01-1124.pdf |