種別 | 論文 |
主題 | 生コンクリートのアルカリ骨材反応性早期判定試験方法の一提案 |
副題 | |
筆頭著者 | 田村 博(日本建築総合試験所) |
連名者1 | 高橋利一(日本建築総合試験所) |
連名者2 | 大橋正治(日本建築総合試験所) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 2 |
先頭ページ | 705 |
末尾ページ | 708 |
年度 | 1988 |
要旨 | まえがき 現在我が国では、アルカリ骨材反応によるコンクリートの劣化を防止するため、骨材のアルカリ反応性試験が実施されている。しかしながら、骨材の反応性試験によって「反応性有り」と判定された骨材をコンクリートに使用した場合に、必ずアルカリ骨材反応による劣化か生じるというわけではない。また、我が国の骨材事情を考慮した場合、骨材のアルカリ反応性試験によって「反応性なし」と判定された骨材だけを、将来にわたって使用していくことには無理がある。反応性骨材を使った場合を含め、コンクリートがアルカリ骨材反応による劣化を生じる可能性(以下、これをコンクリートのアルカリ骨材反応性と呼ぶ)の有無を適確に判定することは、非常に重要な課題である。現在のところ、コンクリートのアルカリ骨材反応性を評価するには、試験に長期間を要するコンクリ−トの長さ変化試験に頼らざるを得ない状況にあるがその方法も確立されておらず、また、もっと短期間に評価できる試験方法の開発が望まれるところである。我々は、かねてより骨材のアルカリ反応性早期判定試験に用いたGBRC促進法の手法をコンクリートに準用する方法を検討してきたが、本報告は、これまでの試験結果をもとに「生コンクリートのアルカリ反応性早期判定試験方法(第一次案)」(以下、生コンGBRC促進法(第一次案)と呼ぶ)を提案するとともに、この方法により行った実験結果を、同一配合によるコンクリートの長さ変化試験結果と比較して述べたものである。生コンクリートの試し練りの段階で、この種のコンクリートのアルカリ反応性早期判定試験が実施されれば、アルカリ骨材反応によるコンクリートの劣化を防止する見地から極めて有効であろう。 まとめ 以上の通り、コンクリートのアルカリ骨材反応性を早期に判定する試験方法として、生コンGBRC促進法(第一次案)を提案するとともに、計14種類の配合のコンクリートによる実験結果に基づき、コンクリートのアルカリ骨材反応性判定基準(第1次案)を策定した。今後さらに検討を進め、同試験方法ならびに判定規準を確立したい。 |
PDFファイル名 | 010-01-1125.pdf |