種別 論文
主題 若材令時の養生がアルカリ・シリカ反応に与える影響
副題
筆頭著者 金光 真作(鴻池組)
連名者1 三浦 重義(鴻池組)
連名者2 山本 俊夫(鴻池組)
連名者3 川西 順次(鴻池組)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 723
末尾ページ 726
年度 1988
要旨 まえがき
コンクリートがアルカリ・シリカ反応を超す主な条件としては以下のような3条件が挙げられている。(1)骨材中における反応性シリカの存在、(2)限度値以上の水酸化アルカリ量、および(3)十分な水分の存在、である。一般のコンクリート構造物においてはこれらの条件が揃った場合には概ねアルカリ・シリカ反応が生起するが、モルタルバー等の小さい形状の供試体を用いた実験では3条件を満たしているにも関わらずアルカリ・シリカ反応が発現しない場合もある。例えば、若材令時の養生湿度がアルカリ・シリカ反応を生起させるには不十分な状態(湿度80〜90%)であった場合は、その後高湿度の養生方法に変更しても膨張量に変化が認められない結果に終る例をしばしば経験する。これらの種々のモルタルバーの測定結果から見て、アルカリ・シリカ反応の発現には若材令時の養生が大きい影響を与えていると考えられた。そこで、既報において若材令時の養生湿度を(1)アルカリ・シリカ反応が十分発現する湿度、(2)アルカリ・シリカ反応の発現には不十分な湿度、および(3)セメントの水和反応が著しく抑制される湿度、などに設定し火山岩系の骨材を用いたモルタルバーによってアルカリ・シリカ反応への影響を調べた。その結果、アルカリ・シリカ反応は十分な水分があり、しかもセメントの水和反応が顕著に進行している時期に発現するものと推定された。従って、本実験ではセメントの水和反応と膨張発現の関係を更に詳しく調べると共に、岩石の成因が異なる堆積岩系の骨材についても、既報と同様の実験を行った。
まとめ
以上の実験結果をまとめると以下のようである。(1)アルカリ・シリカ反応の発現には、セメント水和反応が必要である。(2)アルカリ・シリカ反応は、高湿環境が持続されている条件下で継続する。
PDFファイル名 010-01-1129.pdf


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