| 種別 | 論文 |
| 主題 | ケミカルプレストレスと機械的プレストレスを導入したRCはりの曲げ性状 |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 辻 幸和（群馬大学） |
| 連名者1 | 岩井 稔（群馬大学） |
| 連名者2 | 丸山 久一（長岡技術科学大学） |
| 連名者3 | |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 10 |
| 号 | 3 |
| 先頭ページ | 39 |
| 末尾ページ | 44 |
| 年度 | 1988 |
| 要旨 | まえがき 膨張コンクリートを用いて、鉄筋コンクリート部材にケミカルプレストレスを導入して、その曲げ性状を向上させる試みに関しては、これまでにも多くの貴重な研究成果が報告されており、また、ヒューム管やボックスカルバート等の工場製品に実用化されて久しい。このような曲げ性状の向上は、機械的プレストレスの導入によっても可能であり、いわゆるPRC構造が土木構造物にも再び実用され始めている。しかしながら、両プレストレスを組合わせた構造型式については、これまでほとんど検討されていない。本研究では、ケミカルプレストレスと機械的プレストレスを導入した鉄筋コンクリート(RC)はりの曲げ強度試験を行い、はりの曲げ性状に及ぼす両プレストレスの複合効果を実験的に検討するものである。 結論 鉄筋コンクリートはり(RCはり)において、膨張コンクリートの使用によるケミカルプレストレスの効果と機械的プレストレスの効果を組合せた複合効果を確認するため、T形断面と短形断面のはりについて実験的に検討した。本実験の範囲内で、次のことがいえると思われる。1)膨張によるコンクリートの品質低下の少ない単位膨張材量を40kg/m3程度用いてケミカルプレストレスを導入したRCはりでは、PC鋼材の緊張レベルが低レベルから高レベルまで、補強鋼材の外力モーメントによるひずみは減少し、機械的プレストレスだけでなく、膨張材の使用効果が保持されていることが確認できた。2)曲げひびわれ発生モーメント、曲げひびわれ幅およびたわみに関しても、1)と同様に、ケミカルと機械的なプレストレスの導入効果が、それぞれ複合して認められた。3)単位膨張材量を50kg/m3まで増加した場合にもケミカルプレストレスの効果が認められたが、自由膨張させたコンクリートの圧縮強度が膨張材を用いない普通コンクリートに比べて約10%低下したためか、膨張材の使用量の増加に伴う効果がほとんど期待できなかった。 |
| PDFファイル名 | 010-01-2008.pdf |