種別 | 論文 |
主題 | 鋼板補強によるRC部材の靱性改善に関する基礎研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 長曽我部 徹(住友セメント) |
連名者1 | 丸山 久一(長岡技術科学大学) |
連名者2 | 橋本 親典(長岡技術科学大学) |
連名者3 | 清水 敬二(長岡技術科学大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 3 |
先頭ページ | 57 |
末尾ページ | 62 |
年度 | 1988 |
要旨 | はじめに 既設のRC構造物の中で、主鉄筋を途中定着した部材は耐震性能上劣ることが認められており、その補強が急務となっている。補強方法には幾種類もの実例があるが、主として変形能力を向上させるという観点で、主鉄筋の途中定着部に鋼板をボルトで定着し、弱点を補強する方法が提案されている。本研究は、この補強方法が弱点を有するRC部材の靱性改善に寄与するメカニズムを実験的に検討し、更に鋼板の補強効果を評価する方法を提案するものである。 結論 本研究の範囲内で、以下のことが結論として挙げられる。1)上下面に貼った鋼板と側面に貼った鋼板が途中定着部のあるRC構造物に対して果たす役割はそれぞれ異なり、前者には途中定着部の耐力を向上させる働きが、後者にはせん断ひびわれを制御する働きがある。2)上下面に粘った鋼板は、等価な主鉄筋に置き換えることにより、側面に貼った鋼板は、トラスモデルを導入することによりその評価の可能性が見いだせる。 本研究で作製した供試体は補強後固定端が弱点となったため、ボルトによる鋼板の合成度及び提案したトラスモデルの妥当性等を検討するまでには至らなかった。そこで今後は、鋼板の働きを十分追える供試体を用いることで確認を行っていく必要がある。 |
PDFファイル名 | 010-01-2011.pdf |