種別 | 論文 |
主題 | 耐震補強金属系アンカーの引抜き抵抗機構 |
副題 | |
筆頭著者 | 細川 洋治(東京大学) |
連名者1 | 青山 博之(東京大学) |
連名者2 | 小谷 俊介 (東京大学) |
連名者3 | 石原 益男(日本ドライブイット) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 3 |
先頭ページ | 63 |
末尾ページ | 68 |
年度 | 1988 |
要旨 | はじめに 我が国において、鉄筋コンクリート構造物の補強を目的とした、あと施工アンカーの強度に関する研究が本格的に始ったのは、1978年宮城県沖地震の被害建物の補強、同年に制定された「大規模地震対策特別措定法」に基づく、「地震防災対策強化地域」に指定された静岡県を中心とする東海地方で、耐震補強工事が行なわれ始めた時期と考えられる。現在、これらのアンカーの引抜き力に対する設計は、日本建築学会合成構造設計指針の中に、頭付スタッドの引抜き耐力の考え方に基づいたコンクリートのコーン破壊耐力に低減係数を乗じる方法が示されている。頭付スタッドの場合、抵抗部分がコンクリートと完全に密着し、抜け出し量は微小であるのに対し、打撃式金属拡張アンカー(以後HEアンカーと呼ぶ)は、引抜き力に対して剛性が低く、強度もバラツキが大きく、抜け出し量を考慮した設計方法の確立が必要である。 まとめ これまでHEアンカーは抜け出し量が大きく、剛性、強度に対してバラツキもかなりあることから、信頼性に劣っていたが、施工の確認方法の徹底、穿孔用ドリルの改良により、安定した剛性が得られる可能性を確認した。打込み深さとコンクリート強度は、引抜き強度に影響するので、使用箇所・要求強度に応じて打込み深さを決める必要がある。高い剛性や、各アンカーに均等な剛性を要求する場合は、打込んだ後、保証荷重を設定することが重要であることが確認された。さらに今後、実験資料を分析し設計式について検討して行きたい。 |
PDFファイル名 | 010-01-2012.pdf |