種別 論文
主題 コンクリート橋の安全性評価とその検証法の開発
副題
筆頭著者 宮本 文穂(神戸大学)
連名者1 西村  昭(神戸大学)
連名者2 堀  浩之(東急建役(株))
連名者3 山本 恭義 ((株)東洋情報システム)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 81
末尾ページ 86
年度 1988
要旨 まえがき
既存橋梁の維持管理に対する関心の高まりとともに、その安全性評価あるいは耐用性診断に関する研究が数多くなされてきているが、評価・診断結果の検証は供用下の橋梁では困難性を伴うことより、ほとんど実施されていないのが実状である。本研究は、コンクリート橋を対象に橋梁全体系に対する耐用性診断試験法とともに、各主桁ごとに推定される断面諸量、材料定数等の診断結果より算出される曲げ及びせん断破壊安全率を共通の指標とする耐荷カ、耐久性といった面からの検証試験法を提案し、それらを実橋に適用することにより、客観的、合理的な耐用性診断を目指すものである。また、高欄や舗装といった橋梁の付帯施設の有無や、補強等を想定したばねを用いての構造系変更による、力学的挙動や安全性評価結果の変化を明らかにし、橋梁診断に関する様々なデータを収集することを試みている。
まとめ
本研究では、既存橋梁の耐用性診断法だけでなく、診断結果の検証法と併せた総合的な橋梁診断法の開発を目指した。以下に本研究で得られた諸成果をまとめる:1)主桁たわみ分布に基づく静的SI法を適用して、主桁断面2次モーメントやヤング係教といった構造パラメータを推定し、さらに各破壊形式に対する破壊安全率を算出するとともに、固有振動数及び振幅に基づいた動的SI法を適用した場合の、同様な構造パラメータの推定を行った。その結果、静的SI工法からはほぼ健全な状態、動的SI法からは損傷がかなり進行した状態であるとの推定結果が得られた。両SI工法の評価結果の差は、モデルの選定や計算法の違いに起因するものと思われ、どちらの評価結果がより正確に橋梁の現状を把握しているかについて検討すべき余地を残した。しかし、高欄の有無や構造系の変更による推定結果はほぼ同様の傾向を示しており、橋梁診断に対するSI法適用の妥当性が明らかとなった。2)耐用性診断試験結果の検証試験として実施した主桁耐荷力評価試験から推定した曲げ剛性は、耐用性診断試験による推定結果とは若干の差を生じたが、ほぼ妥当な検証結果を得ることができた。また、従来無視されることの多かった舗装が、主桁の剛性に大きく寄与していることが明らかとなった。3)橋梁構成材料試験によって材料劣化の現状を把握することができ、耐久性の面から安全性評価結果の検証を行うだけでなく、今後の耐久性低下の動向を推測することが可能となった。4)一連の試験を実施した結果、過酷な気象条件に左右されることなく、かなりの精度でデータを収集することができた。これにより、本試験法が今後現場試験を実施する際の参考となりうるものと考える。
PDFファイル名 010-01-2015.pdf


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