種別 | 論文 |
主題 | マッシブなSRC切梁の軸力測定とその評価 |
副題 | |
筆頭著者 | 横田 季彦(日本国土開発技術研究所) |
連名者1 | 浅沼 潔(日本国土開発技術研究所) |
連名者2 | 竹下 治之(日本国土開発技術研究所) |
連名者3 | 沖田 孝義(大阪市下水道局建設部) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 3 |
先頭ページ | 87 |
末尾ページ | 92 |
年度 | 1988 |
要旨 | まえがき 近年、比較的大規模な立坑堀削工事において、坑内作業スペースの確保と大きな切梁軸力に対応するため高耐力を有する鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)切梁の採用が多くなってきている。確実かつ安全な立坑堀削を行うためには、このSRC切梁の軸力測定を正確、かつ迅速に行い、その計測結果をもとに着実な施工管理を実施していくことが要求される。しかし、このSRC切梁は一般に比較的マッシブな断面を有するため、コンクリート硬化時の水和熱の発生により打設後温度が急速に変化するとともに、コンクリートの物性値も大きく変化する。このため、SRC切梁の軸力測定にあたっては、このようなコンクリートの温度およびその物性値の変化に伴う計測器の挙動を正しく評価するため、データ解析に特別な配慮が要求される。本報告は、このような複合構造物であるSRC切梁の施工時の軸力の管理方法を明らかにするため、現場測定と解析を行い、その導入軸力の算定方法について検討を行ったものである。 まとめ 立坑堀削におけるSRC切梁の軸力算定に対して計測と解析を行い、現場における軸力管理のための計測方法とその解析方法について検討を行った。本論文で提案した軸力の算定式は、一現場の計測結果から求められたものであり、その妥当性については、今後も引き続き他の現場において計測を行い検討する必要があると考えられる。また、本計測で対象としたSRC切梁の場合、施工位置が地下で高湿度の環境条件下であること、しかも施工管理上必要とされる切梁軸力の計測期間が一般に短いことから、乾燥収縮による影響はほとんどないものと考えられるが、本計測結果から得られた算定方法を、このような立坑切梁以外の一般的な複合部材に適用するためには、立坑切梁以外の複合部材について同様の計測を行い、その適用性を検証する必要があると思われる。 |
PDFファイル名 | 010-01-2016.pdf |