種別 論文
主題 高強度鉄筋を用いてプレストレスを導入した型枠兼用プレキャスト板に関する実験的研究
副題
筆頭著者 鈴木 計夫(大阪大学)
連名者1 大野 義照(大阪大学)
連名者2 鳥居  洋(東急建設)
連名者3 白井 敏彦(大林組)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 121
末尾ページ 126
年度 1988
要旨 はじめに
近年、工期短縮、品質確保、省力化を目的として床版の一部をプレキャスト化し(以下これをハーフスラブと呼ぶ)、これを型枠として上端配筋を行い、後打コンクリート打設して一体化する合成スラブが普及してきている。本研究は、このようなハーブスラブに降伏点応力度が5000〜6000kg/cm2の高強度鉄筋を引張して利用したものである。すなわち、高強度鉄筋は短期荷重に対してはその高強度性をフルに利用できるのに反し、長期荷重に対しては、ひびわれ幅やたわみ制限のために鉄筋応力は、2000(2200)kg/cm2以下に制限され、有効に利用することができない 。そこで利用できない部分を緊張することによって長期荷重時に活用しようとするものである。このような高強度鉄筋の使用は、荷重載荷によって緊張鉄筋側コンクリートが引張応力あるいはひびわれ発生となるPRC部材においてその効果を発揮する。本論文では、高強度鉄筋を用いてプレテンション方式によってプレストレスを導入したハーフスラブと、これを用いた合成スラブのひびわれやたわみ等の性状を調べ、その実用性を確認した。
まとめ
高強度鉄筋の緊張本数やコンクリートの断面形状を変えたハーフスラブ及び合成スラブの曲げ載荷実験を行った結果をまとめると、次の通りである。(1)ハーフスラブにおいてひびわれ幅やたわみの制御に対して鉄筋の緊張によるプレストレスの効果が確認できた。(2)プレストレスを導入したハーフスラブを用いた合成スラブは、一体打スラブに比べひびわれ幅、たわみとも制御され復元性もすぐれていた。又、耐力は同等であった。以上より、高強度鉄筋を用いてプレストレスを導入したハーフスラブはたわみ・ひびわれ性状及び復元性においてすぐれており、実用に供し得るものと判断される。
PDFファイル名 010-01-2022.pdf


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