種別 | 論文 |
主題 | ずれ止めに高カボルト緊張による摩擦力を考慮したプレキャスト床版使用合成桁に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 出光 隆 (九州工業大学) |
連名者1 | 山崎 竹博(九州工業大学) |
連名者2 | 渡辺 明(九州工業大学) |
連名者3 | 永井 篤(九州工業大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 3 |
先頭ページ | 127 |
末尾ページ | 130 |
年度 | 1988 |
要旨 | まえがき 昭和40年以前に架設された橋梁のうち、コンクリート床版のひびわれ損傷が進み、打ち替えざるを得なくなっているものが急増している。その原因としては、予想を上まわる交通量の増大・車両の大型化に加えて、当時のコンクリート床版が塩害、疲労等に対して十分に耐久的ではなかったこと等が考えられる。それらの補修工事に当たっては、交通の流れを止めることが困難な場合が多く、一方の路線を開放したまま、他方を補修することになる。したがって、高品質の材料を用いた工期短縮型の作業性良好な工法が望まれる。この現状に即した工法として、工場で製作されたプレキャスト床版を主桁上に並べ、縦締めして用いる方法が考えられているが、合成桁の場合、鋼桁とコンクリートとの接合面に大きなせん断力が生じるため、何らかの方法でせん断力を確保しなければならない。筆者らは、その一方法として、両者を高カボルトで接合する方法について基礎的実験を行なってきた。ここに、これまで得られた結果をまとめて報告する。 まとめ 本研究で得られた結果をまとめると以下の通りである。(1)コンクリート床版と鋼桁をボルト接合する場合、両者間に働く摩擦力をせん断抵抗力として期待できる。その際、目地モルタルと鋼桁との摩擦係数は0.6〜0.7程度となる。(2)ボルト緊張力はクリープ等により減少するが、有効緊張力は初期値の約70%となる。(3)アンボンド処理したボルトのジベルとしての働きは期待できない程度に小さい。(4)ボルト1本当りのせん断疲労耐力は静的耐力の約60%程度である。(5)ボルト接合した合成桁では、すべりが生じると、接合面には負のせん断力が残留し、あたかもPC部材におけるプレストレス力と同様に、正のせん断力に抵抗する。 |
PDFファイル名 | 010-01-2023.pdf |