種別 | 論文 |
主題 | コンクリートの耐力に及ぼす局部載荷重と鉄筋の影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 原 忠勝(日本大学) |
連名者1 | 中村 雅裕(日本大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 3 |
先頭ページ | 151 |
末尾ページ | 154 |
年度 | 1988 |
要旨 | はじめに ディープビームやコーべルなどのRC部材は、スパンが短いため、載荷重による鉛直方向の応力が大きな影響を及ぼし、2軸の応力状態によるつり合い機構を示す。この結果、ディープビーム的なRC部材は、トラスやアーチ的な載荷機構となり、ストラットの破壊などの1次的な破壊様相以外に、定着破壊や支圧破壊などの2次的な破壊によって耐力を失う場合がある。このため、これら部材の設計に際しては、部材の耐力ばかりでなく、支承や載荷部に発生する局部的な応力に対する構造細目上の取り扱いについても検討する必要がある。本研究の目的は、これらディープビーム的なRC部材の支承や載荷部の設計に対する構造細目上の資料を得ることにある。このため、支点付近をモデル化した試験体を作製し、載荷面積、主鉄筋量、およびかぶりを実験条件として載荷試験を行い、ひびわれ様相や耐力に及ぼす諸条件の影響について検討を行ったものである。 まとめ 以上、本研究においては、支承部をモデル化した試験体について、支承面積、鉄筋量、およびかぶりの影響について実験的な検討を行なった結果、次のことが要約される。(l)コンクリートの支圧強度以上の荷重を受ける場合、鉄筋付近に割裂ひびわれが発生し、部材の定着結果を損なう恐れがある。(2)支圧応力による横方向のひずみ分布形状は、Bleichによる計算値とほぼ等しい。しかし実験値は計算値より、概して大きい結果が得られた。(3)局部載荷重を受ける場合の耐力は、載荷板幅と有効高さの比Wb/dとほぼ直線的な関係にある。したがって、ディープビーム的なRC部材の支点付近の設計に際しては、現行のコンクリー卜標準示方書におけるディープビームやコーベルのせん断耐力算定式と同様なパラメータを用いても良いように思われる。 |
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