種別 | 論文 |
主題 | 繰り返し荷重を受ける定着鉄筋の抜け出しに関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 毛呂 眞(八戸工業大学) |
連名者1 | 小川 淳二(東北大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 3 |
先頭ページ | 155 |
末尾ページ | 160 |
年度 | 1988 |
要旨 | はじめに 鉄筋コンクリート構造物が地震時のような大変形繰り返し加力を受けると、動的耐震解析上重要な復元力特性が複雑に変化するが、その原因の一つは柱・はり接合部あるいはフーチングから の定着筋の付着劣化による抜け出しによって生じる回転変形によるものと考えられる。本研究は、端部定着域を模擬した鉄筋引抜き型試験体について小変形から鉄筋降伏後の大変形にいたるまでの引張圧縮多数回繰り返し加力実験結果をもとに、大変形繰り返し加力を受ける定着鉄筋の抜け出し挙動を解明することを目的としている。本報は実験結果について報告するものである。 結論 本実験で長い定着鉄筋の抜け出し挙動を精度よく捉らえることができ、(1)鉄筋降伏後の200回程度の繰り返しに対して十分な定着長は鉄筋径の30倍以上を必要とする。(2)繰り返し200回程度での加力端鉄筋の抜け出し率は鉄筋降伏前での荷重ではたかだか1.3程度であるが、降伏後は2.5を越す。(3)鉄筋の塑性域の進展に与える繰り返しによる付着劣化の影響は無視できない。(4)繰り返しP-d曲線は鉄筋降伏前はほとんどループを描かないが、降伏後は大きな紡すい形のループを描く。そして、ともに顕著なスリップ性状は示さない。等の知見が得られた。本報告には紙面の都合で解析結果を述べることが出来なかった。次回にゆずりたい。 |
PDFファイル名 | 010-01-2029.pdf |