種別 | 論文 |
主題 | 人工軽量骨材コンクリートを用いたPC桁定着部の補強に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 宮本 征夫(鉄道総合技術研究所) |
連名者1 | 小林 明夫(鉄道総合技術研究所) |
連名者2 | 渡辺 忠朋(鉄道総合技術研究所) |
連名者3 | 山住 克巳 (鉄道総合技術研究所) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 3 |
先頭ページ | 189 |
末尾ページ | 194 |
年度 | 1988 |
要旨 | まえがき 人工軽量骨材コンクリート(以下軽量コンクリート)は、普通コンクリートに比較して、支圧強度、引張強度等の力学的特性がやや劣るものの、コンクリートの単位体積重量を普通コンクリートのそれの約80%程度に抑えることができるという長所がある。従来、軽量コンクリートを桁部材に使用した実績は少なかったが、軟弱地盤への重量構造物の施工を考えると、軽量の長所を発揮するため骨材のすべてを軽量骨材使用とする必要が生じている。この場合、PC鋼材定着部には大きな応力集中が生じることとなり、全骨材を軽量骨材とすることによるコンクリートの支圧強度、引張強度等の強度低下を考慮すると、定着部付近の補強効果の確認が必要となる。そこで、PC桁に全骨材を軽量骨材とした軽量コンクリートを用いた場合のPC鋼材定着部の使用状態における力学的性状を明かにするために、PC桁の定着部をモデル化し、端部に定着具を取り付けた供試体を製作し支圧載荷試験を行った。以下に、実験結果及び考察を報告する。 結論 本試験から、明かになったことを以下に示す。1)軽量コンクリートの場合、普通コンクリートに比べて形状寸法を大きくするか、背面補強筋量及び割裂補強筋量を増加させることにより、使用状態には、普通コンクリートと同等の定着部としての性能を得ることが可能である。その場合、破壊に対する安全度も考慮すると、本実験の範囲内においては、背面補強筋を3段、割裂補強筋は普通コンクリートの3倍程度配置するのが良い。2)ひびわれ発生荷重は、(1)式でほぼ表すことができ、式中の補正係数は、ひびわれ発生荷重に対する安全度を1.2と考えると、0.25程度とするのが良い。3)割裂補強筋に作用する引張応力は、普通コンクリート、軽量コンクリートともにそれほど大きな差はない。4)割裂補強筋に発生している引張応力が同じ場合、割裂補強筋に発生している引張応力度が2000kg/cm2程度以下であれば、軽量コンクリートのひびわれ幅は普通コンクリートのほぼ2倍であると考えて良い。 |
PDFファイル名 | 010-01-2035.pdf |