種別 論文
主題 高層壁式ラーメン構造における壁梁の靱性確保に関する研究
副題
筆頭著者 香田 伸次(清水建設)
連名者1 小谷 俊介(東京大字)
連名者2 青山 博之(東京大字)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 221
末尾ページ 226
年度 1988
要旨 はじめに
高層鉄筋コンクリート造壁式ラーメン構造の梁は、下層階では応力レベルが大きくなるため主筋量が多くなり(0.8〜1.5%)、それに伴い太径の鉄筋を用いるケースが多くなることが予想される。従って、破壊モードとしては付着割裂破壊となる可能性が高くなる。付着割裂破壊は履歴エネルギー消費の小さい破壊モードであり、過去多くの研究がなされ、破壊モード判別式や付着耐力算定式等が提案されているが、未だ適切な補強方法が確立されていない、また横補強筋が付着耐力等に与える影響については、補強筋量(比)、間隔、強度に関係があると考えられているが、抵抗機構も含めて未だ不明な点が多い。そこで本研究では、将来的に終局耐力としての付着耐力算定法の確立を目指して、トラスモデルを利用したせん断抵抗機構の中に付着力の要素を導入する手法について検討した。また付着割裂破壊の防止や発生後の靱性能の維持と、横補強筋詳細との関係を明らかにすることを試みた。
結論
1)スパン中間部の横補強筋量を減じなかった試験体は付着割裂破壊を起こさなかったことから、付着割裂破壊の防止にはスパン中間部の補強筋量(比)が重要な要素である。2)付着力を考慮したトラスモデルを用いたせん断伝達機構の考え方により、実験結果がよく説明できた。この考え方を用いれば、付着終局耐力の算定が可能となると思われる。3)中吊り筋の使用による耐力・靱性能の定量的向上は見られなかったが、付着割裂発生後の隅角部以外の主筋の応力勾配を維持する効果が得られることがわかった。このことを利用した配筋詳細の工夫により、付着割裂発生後の靱性能を高めることができると考えられる。4)付着ひび割れ発生後の挙動において、横補強筋がダボ作用により靱性能の確保に貢献していることがわかった。従って、 靱性能の維持にも横補強筋量(比)や強度が重要である。
PDFファイル名 010-01-2041.pdf


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