種別 論文
主題 円形多方向X形配筋柱の耐力と靱性
副題
筆頭著者 中川 裕史(大阪工業大学)
連名者1 福嶋 孝之(長谷川工務店)
連名者2 南  宏一(大阪工業大学)
連名者3 若林  實(日本建築総合試験所)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 239
末尾ページ 244
年度 1988
要旨 はじめに
鉄筋コンクリート造建物の高層化を図るために、構造設計上特に、留意すべき点は、高圧縮力と高せん断力を受ける低層部の柱の耐震性能をいかにして図るかという事である。優れた性能を与える手法として、種々の構造形式を持つ柱の開発が試みられているが、筆者らは、高圧縮力に対して優れた性能を持つ円形スパイラル補強筋を有する円形断面柱、更に、高せん断力に対して優れた性能を持つX形配筋柱を組み合わせた「円形多方向X形配筋柱」を考案した。本論は、この考案した円形多方向X形配筋柱の中心圧縮および、曲げ・せん断に対する力学的特性を実験的に検討し、この柱の持つ高圧縮力、高せん断力に対する性能を考察するものである。
結論
中心圧縮実験によって、円形多方向X形配筋柱の中心圧縮に対する性能は、従来の円形平行配筋柱のものと同等以上であり、中心圧縮に対してもX形主筋は有効に作用することが明かとなった。また、スパイラル補強筋量は圧縮耐力および靱性に強い影響を与え、同じスパイラル補強筋量では、X形配筋の方が靱性に富むことが確認された。一方、曲げ・せん断実験に関しては、従来の円形平行配筋柱の主筋の一部を多方向なX形配筋にすることで、履歴性状は、極めて安定した性状を示し、高圧縮、高せん断に対してこの円形多方向X形配筋柱は、優れた性能を持っていることが確認された。
PDFファイル名 010-01-2044.pdf


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