種別 論文
主題 輸荷重作用下での2径間連続RCばりの低サイクル疲労特性
副題
筆頭著者 園田恵一郎(大阪市立大学)
連名者1 鬼頭 宏明(大阪市立大学)
連名者2 上林 厚志(大阪市立大学)
連名者3 土生川真二(大阪市立大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 285
末尾ページ 290
年度 1988
要旨 まえがき
近年、繰返し荷重下でのRC部材の挙動に関する研究が盛んに行われているが、その大半は地震荷重を対象とした定点繰返し荷重に対するものである。一方、橋梁構造物の桁に用いられるRCはり部材は、自動車の走行による移動繰返し荷重を受けており、定点繰返し荷重下とは異なった挙動を示すと考えられる。コンクリート構造物の設計法が許容応力度設計法から限界状態設計法へと移行されている今日、移動繰返し荷重下でのRCはりの挙動を明らかにすることは意義があるものと思われる。本研究は2径間連続RCばりを対象とし、実橋の受ける荷重条件を再現できる装置を用いて、104回程度の低サイクル移動繰返し載荷実験を行い、その低サイクル疲労特性(ひびわれ性状、疲労耐力、破壊機構など)の究明を試みたものである。
まとめ
2径間RC連続はり供試体15体に対する自動車の走行を想定した104程度の移動繰返し載荷実験ならびに同形状の供試体10体に対する静的耐力実験を行い、移動繰返し載荷下でのその挙動を調べた結果、得られた知見を以下に列挙する。1)静的耐力はスターラップに影響されない曲げ破壊が支配的であったが、移動繰返し実験ではその耐力はせん断破壊に支配され、その値はスターラップの間隔と量の影響を受ける。2)静的せん断耐力を基準とした移動繰返し実験での耐力の比(静的耐力比:Sso)は1/2以下となり、大幅な低下がみられた。3)静的耐力比と繰返し回数の関係を回帰した直線式はその関係をよく表現しており、その式より移動繰返し載荷に伴う耐力低下を示す係数は既存の定点繰返し載荷による係数を上回り、前者は後者より厳しい荷重条件をRCはりに課す。以上のことより移動荷重を受けるRCはりの設計では、固定点荷重のみを受ける場合よりせん断に対するより十分な配慮が必要である。
PDFファイル名 010-01-2052.pdf


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