種別 論文
主題 舗装用コンクリートの曲げ疲労特性に関する研究
副題
筆頭著者 小梁川雅(秋田高専土木工学科)
連名者1 福田 正(東北大学)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
10
3
先頭ページ 297
末尾ページ 300
年度 1988
要旨 はじめに
コンクリート舗装は通常、無筋コンクリート版によって構成されており、その破壊はコンクリートの曲げ疲労によって生じると考えられている。わが国ではセメントコンクリート舗装要綱(以下要鋼)が設計・施工の技術基準となっているが、この要鋼付録の設計法においてもこの考え方が適用されている。しかしコンクリートの曲げ疲労に関しては、わが国では要鋼設計法に採用された岩間研究以降、研究例が少ない。すでに著者らは、コンクリートの曲げ疲労特性に対する影響因子のうち、応力比(最小応力/最大応力)および粗骨材最大寸法に着目した疲労試験を報告した。一般に疲労現象は確率的性質を固有し、疲労試験の結果から設計に用いる疲労曲線を決める場合に、その信頼性が問題となる。そこで疲労現象のばらつきがコンクリート舗装の供用寿命に与える影響をシミュレーションによって求め、これより設計に用いる疲労曲線の破壊確率を検討することを試みた。
まとめ
本研究は、コンクリート舗装設計の基礎となるコンクリートの曲げ疲労現象に固有されるばらつきを評価し、このばらつきがコンクリート舗装の信頼性に与える影響を検討することを目的として行なわれた。得られた結果をまとめると次のようになる。(1)コンクリートの曲げ疲労特性に対する応力比、粗骨材最大寸法の影響を検討するための疲労試験を実施した。その結果、いずれの影響も無視できる程度に小さいことがわかった。(2)疲労試験結果を統計的に検討することにより、破壊確率を考慮した疲労曲線を得た。 (3)コンクリートの疲労現象のばらつきを考慮したシミュレーションを行なった。この計算例の場合、破壊確率25%の疲労曲線を用いた場合、そのコンクリート舗装の設計寿命の破壊確率もほぼ25%になることがわかった。
PDFファイル名 010-01-2054.pdf


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