種別 | 論文 |
主題 | 軸力とねじりを受ける鉄筋コンクリート部材の強度一変形解析 |
副題 | |
筆頭著者 | 守屋 紀和(山梨大学) |
連名者1 | 二羽淳一郎(山梨大学) |
連名者2 | 檜貝 勇(山梨大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 3 |
先頭ページ | 319 |
末尾ページ | 324 |
年度 | 1988 |
要旨 | 序論 ねじりモーメントを受ける鉄筋コンクリート部材に対する最近の研究では、作用するねじりモーメントを部材断面の周辺に沿って流れる一様なせん断流に置換え、さらに部材断面をこのせん断流通路厚さだけの厚みをもった仮想の板とみなして2次元的にモデル化する試みがなされている。この考え方に基づけば、ねじりの問題は、2方向に補強された鉄筋コンクリート板に面内せん断力が作用する問題に帰着される。この場合、テンションスティフニングを無視すれば、作用するせん断カを2方向の鉄筋引張力とコンクリートの圧縮カで抵抗させると考えればよい。しかしながら、このような考え方では、当然のことながら、ねじりひびわれ発生から終局状態に至るまでの変形挙動を精度良く推定することはできない。著者らは、既に鉄筋コンクリート部材の純ねじり解析にテンションスティフニングの影響を取り入れる手法を提案しているが、今回その手法を軸圧縮カとねじりの組合せ荷重を受ける場合へと応用し、その適用可能性を検討したのでここに報告するものである。 結論 本解析方法は、せん断流理論の考え方に軸力の影響を考慮し、コンクリートの軟化とテンションスティフニングの影響を取り入れたものである。テンションスティフニングの評価にはCEBモデルコードの考え方を採用している。得られた結論は以下の通りである。(1)軸カの影響によるねじりひびわれ発生モーメントの増加については、若干のバラツキはあるものの、ほぼ妥当な精度まで評価することが可能となった。(2)ねじりひびわれ発生以後の部材の挙動には、 テンションスティフニングの影響を考慮することが必要であり、今回用いた簡単なモデルによっても概略の傾向を把握できる。 |
PDFファイル名 | 010-01-2058.pdf |