種別 | 論文 |
主題 | RBSM法による鉄筋コンクリート構造物の極限解析 |
副題 | |
筆頭著者 | 上田 眞稔(竹中工務店) |
連名者1 | 毛井 崇博(竹中工務店) |
連名者2 | 谷口 元(竹中工務店) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 3 |
先頭ページ | 335 |
末尾ページ | 338 |
年度 | 1988 |
要旨 | まえがき 川井により提案された剛体ばねモデル(RBSM)法は構造物の極限状態を想定し、その本質はすべりおよび引張破壊であるとして開発された物理モデルである。このモデルは要素を分布した法線と接線のばねで結び、そのばねに集中化されたエネルギーを評価することによって、ひび割れやすべり等の不連続性の概念を取り入れている。(図-1)このRBSM法は、上界定理に立脚した離散化極限解析法であり、既に地盤の破壊・耐力評価について有効な解析方法であることが報告されている。一方、著者らは鉄筋コンクリートの分野においても適切な要素分割を行うことによって鉄筋コンクリート壁やディープビーム等について、耐力のみならず変形性状についても良好な結果を得ることができることを示している。本稿では、最初に上下界定理に基づく理論解が得られているコンクリート割裂試験について解析し、RBSM法の解析手法の妥当性を述べる。次に、鉄筋コンクリート壁について、簡単な要素分割法(極限モデル)を用い鉄筋比の大小、軸力の有無およびコンクリートのテンションスティフニングの有無によって、上界定理に基づくRBSM法による極限解析法としての最適な破壊メカニズムの形成と実用的な耐力の推定法について述べる。 まとめ 極限解析の上界定理に基づくRBSM手法を鉄筋コンクリート耐震壁に応用し、コンクリートの降伏条件を、引張降伏を考慮したモール・クーロンの降伏面とし、引張破壊後もその強度を保持するとすれば、簡単な要素分割で、実験で得られるひび割れ角度に応じた破壊メカニズムラインと概略の耐力を据えうることを明らかにした。 |
PDFファイル名 | 010-01-2061.pdf |