種別 | 論文 |
主題 | 円形鋼管で横補強されたコンクリートの三軸圧縮性状に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 富井 政英(九州大学) |
連名者1 | 崎野 健治(九州大学) |
連名者2 | 肖 岩(九州大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 3 |
先頭ページ | 349 |
末尾ページ | 354 |
年度 | 1988 |
要旨 | 序 著者らは、円形断面鉄筋コンクリート(以下RCと書く)短柱のせん断補強法として、円形鋼管(以下鋼管と書く)で横補強する方法を提案し、せん断スパン比が1の短柱について繰り返しせん断実験を行い、その有効性を実証してきた。また、この横補強法を用いた柱における鋼管の役割を調べるため、従来のコンクリート充填鋼管柱と比較する中心圧縮実験を行った。その結果によると、コンクリート充填鋼管柱の場合、鋼管の役割は材軸方向の応力を直接負担することであり、圧縮して体積膨張を起こすコンクリートを円周方向応力により拘束する効果は、すでに鋼管が降伏しているので、それほど期待できない。これに対して、鋼管を横補強材としてのみ用いる場合は、鋼管の充填コンクリートに対する拘束作用が始まる前に軸方向力によって降伏を起こしてしまうことがないので、鋼管が大きな円周方向応力を負担し、それによるコンクリートの耐力および靱性の著しい上昇が期待できる。コンクリートが鋼管より側圧を受けると三軸圧縮応力状態になるので、鋼管横補強柱の力学的性状を一層把握するためには、鋼管で横補強されたコンクリートの構成則に関する研究が必要である。本論文においては、鋼管で横補強されたコンクリートの三軸圧縮性状を調べるために行った中心圧縮実験の方法および結果を示す。 結論 径厚比D/t=19.7および74.7の二種類の円形鋼管で横補強された高強度コンクリートの三軸圧縮性状について実験的に検討し、その結果、鋼管が降伏するまでのコンクリートを等方非線形弾性体として取り扱い、その構成関係を八面体応力度・ひずみ度関係を用いて定式化できることを明らかにした。 |
PDFファイル名 | 010-01-2064.pdf |