種別 | 論文 |
主題 | アンボンド型充填鋼管コンクリート構造の中心圧縮性状とその定式化 |
副題 | |
筆頭著者 | 佐藤 孝典(清水建設) |
連名者1 | 下戸 芳寛(清水建設) |
連名者2 | 渡辺 泰志 (清水建設) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 3 |
先頭ページ | 355 |
末尾ページ | 360 |
年度 | 1988 |
要旨 | はじめに 高耐カ、高靱性構造の一つに、筆者等が既に報告した「アンボンド型充填鋼管コンクリート構造」(以下、UTC構造と略す。)がある。UTC構造は、主に柱部材に適用される構造形式で、軸力の応力伝達機構に特徴がある。軸力は支圧板等によって充填コンクリート断面のみに伝達され、円形鋼管は充填コンクリートへのコンファインド効果を発揮する。このメカニズムがスムーズに流れるように、円形鋼管の内面にアンボンド材(約0.2mm厚のアスファルト)を塗布して、コンクリートを充填した構成となっている(図-1参照)。このUTC構造の軸力、曲げ、せん断に対する耐力や変形能力を評価する際、コンファインド効果を考慮した応力-歪関係が必要となる。 既往の文献によると最大耐力(fc)やそのときの歪度(ε0)については数多くの研究が発表されている。また、下降域における変形について述べた研究はいくつかある。しかしながら、局部的な破壊ゾーンでのすべり量(δp)が試験体全体に及ぼす変形能力を検討した文献は少ない。そこで、62体に及ぶ中心圧縮実験を行い、その結果を用いて物理現象をできるだけ忠実に表現できる応力-歪関係を定式化する。 まとめ アンボンド型充填鋼管コンクリート構造の中心圧縮性状について、鋼管の幅厚比(D/t)、直径(D)、コンクリート強度(Fc)、径高さ比(H/D)、軸鉄筋量(Ag)、単調加カと繰り返し加力等をパラメータとして、「鋼管によるコンファインド効果」、「摩擦等によって鋼管に伝達される軸方向応力」、「最大耐力以降の下降域でのすべり現象」、「耐力低下の限界」等の物理現象をできるだけ忠実に表現できる応力-歪関係を定式化した。図-14に、試験体SO6B52で実験結果との比較を示す。上昇域0≦ε<2Fc/3E: σ=Eε・・・22 2Fc/3E≦ε≦ε0: σ=2/3 Fc3-Fc/{2Fc/3E-ε0}2(ε-ε0)2+ Fc・・・23 下降域ε>ε0:σ=σR+( Fc-σR)e-40λερ・・・20 ε=ε0+εP-εe・・・21 ここで、 σR= Fc(1-e-1.8f2/ Fc)+4f2ee=fc-σ/E |
PDFファイル名 | 010-01-2065.pdf |